PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第58回 理学療法士国家試験 午後 第3問

内科学・臨床医学第58回午後

第58回 理学療法士国家試験 午後 第3問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。80歳男性の胸部CTでは肺野の透過性亢進・血管影の減少がみられ、肺気腫(COPD)を示唆します。

問題
80歳の男性。胸部CT(別冊No.2)を別に示す。この患者で低下が予想されるのはどれか。
第58回午後第3問 図
  1. 1. 1秒率
  2. 2. 残気量
  3. 3. 気道抵抗
  4. 4. 全肺気量
  5. 5. 肺コンプライアンス

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 1秒率

80歳男性の胸部CTでは肺野の透過性亢進・血管影の減少がみられ、肺気腫(COPD)を示唆します。COPDは閉塞性換気障害であり、呼出が障害されるため1秒率(FEV1.0%)が低下します。


【各選択肢の解説】

1. 1秒率
✅ 正しい。COPDは閉塞性換気障害で呼出が障害されるため、1秒率(FEV1.0%)が低下します。これが診断の指標となります。
2. 残気量
❌ 誤り。肺の過膨張により残気量は増加します。低下ではありません。
3. 気道抵抗
❌ 誤り。気道狭窄・呼出障害により気道抵抗は増加します。
4. 全肺気量
❌ 誤り。肺の過膨張により全肺気量はむしろ増加傾向となります。
5. 肺コンプライアンス
❌ 誤り。肺胞壁の破壊で弾性が失われ、肺コンプライアンスは増加します。

【試験対策ポイント】

換気障害の鑑別が頻出です。閉塞性(COPD・気管支喘息)=1秒率<70%・残気量増加・肺過膨張拘束性(肺線維症)=%肺活量<80%・全肺気量低下。COPDでは「呼出が苦手→空気が溜まる」と考えると、残気量・全肺気量・肺コンプライアンスがすべて増加し、1秒率だけが低下することが整理できます。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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