第58回 理学療法士国家試験 午後 第5問
義肢装具学第58回午後
第58回 理学療法士国家試験 午後 第5問(義肢装具学)の正答は 1 です。図は右(健側)立脚中期に、健側の踵が床から持ち上がっている=伸び上がり歩行である。
問題
左大腿義足歩行の右立脚中期に図のような現象が観察された。原因はどれか。
- 1. 義足が長すぎる。 ✓
- 2. 後方バンパーが弱すぎる。
- 3. ソケットの初期内転角が大きすぎる。
- 4. 切断側の股関節外転筋力が不足している。
- 5. 切断側の股関節伸展可動域が制限されている。
正答:1番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 92.7%やさしい
82人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 義足が長すぎる。
図は右(健側)立脚中期に、健側の踵が床から持ち上がっている=伸び上がり歩行である。義足側が遊脚するとき義足が床につかえるので、健側でつま先立ちになって義足を振り出す余裕を作っている。原因の代表が義足の長すぎである。
【各選択肢の解説】
1. 義足が長すぎる。
✅ 正しい。義足が長いと遊脚期に足部が床にぶつかるため、健側で伸び上がって体を持ち上げ、義足の通り道を作る。これが健側立脚中期の踵挙上として現れる。
✅ 正しい。義足が長いと遊脚期に足部が床にぶつかるため、健側で伸び上がって体を持ち上げ、義足の通り道を作る。これが健側立脚中期の踵挙上として現れる。
2. 後方バンパーが弱すぎる。
❌ 誤り。後方バンパー(踵バンパー)は義足側の踵接地から足底接地までの動きに関わる部品で、健側の伸び上がりの原因ではない。正しくは、軟らかすぎると踵接地後に足部が急に底屈し、硬すぎると膝折れを起こしやすくなる。
❌ 誤り。後方バンパー(踵バンパー)は義足側の踵接地から足底接地までの動きに関わる部品で、健側の伸び上がりの原因ではない。正しくは、軟らかすぎると踵接地後に足部が急に底屈し、硬すぎると膝折れを起こしやすくなる。
3. ソケットの初期内転角が大きすぎる。
❌ 誤り。初期内転角は義足立脚期の股関節外転筋の働きと側方安定に関わる設定で、健側の伸び上がりの原因ではない。正しくは、初期内転角の不足は義足立脚期の体幹の側屈につながる。
❌ 誤り。初期内転角は義足立脚期の股関節外転筋の働きと側方安定に関わる設定で、健側の伸び上がりの原因ではない。正しくは、初期内転角の不足は義足立脚期の体幹の側屈につながる。
4. 切断側の股関節外転筋力が不足している。
❌ 誤り。外転筋力不足が表れるのは義足側の立脚期である。正しくは、外転筋力が不足すると義足立脚期に体幹が義足側へ傾く(体幹の側屈)。
❌ 誤り。外転筋力不足が表れるのは義足側の立脚期である。正しくは、外転筋力が不足すると義足立脚期に体幹が義足側へ傾く(体幹の側屈)。
5. 切断側の股関節伸展可動域が制限されている。
❌ 誤り。股関節伸展制限が表れるのは義足立脚期の後半である。正しくは、伸展制限があると義足立脚期に腰椎前弯が強まる。
❌ 誤り。股関節伸展制限が表れるのは義足立脚期の後半である。正しくは、伸展制限があると義足立脚期に腰椎前弯が強まる。
【試験対策ポイント】
| 異常歩行 | 見える時期 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 伸び上がり歩行 | 健側立脚中期 | 義足が長い、膝継手の摩擦が強い、懸垂不良 |
| 体幹の側屈 | 義足立脚期 | 義足が短い、外転筋力不足、初期内転角不足 |
| 腰椎前弯の増強 | 義足立脚期 | 股関節屈曲拘縮(伸展制限) |
「どちらの脚の立脚期か」で原因が義足側の遊脚か立脚かを見分ける。
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