第58回 理学療法士国家試験 午後 第17問
神経疾患理学療法第58回午後
第58回 理学療法士国家試験 午後 第17問(神経疾患理学療法)の正答は 2 です。重症筋無力症は、神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体で伝達が障害され、使うほど筋力が落ち、休むと回復する(易疲労性)のが特徴である。
問題
44歳の女性。3年前に全身型重症筋無力症と診断され、拡大胸腺摘出術を受けた。現在ステロイド内服治療を継続し、定期的にγグロブリン大量静注療法を受けている。この患者の理学療法で正しいのはどれか。
- 1. 血清CK値を指標に運動量を調整する。
- 2. 筋力増強には過用に注意し漸増負荷で実施する。 ✓
- 3. 筋緊張亢進に対してボツリヌス毒素療法を考慮する。
- 4. クリーゼのときには閉塞性換気障害を念頭に入れる。
- 5. 体温上昇で神経症状が増悪するため環境温に注意する。
正答:2番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 35.1%難問
37人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 筋力増強には過用に注意し漸増負荷で実施する。
重症筋無力症は、神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体で伝達が障害され、使うほど筋力が落ち、休むと回復する(易疲労性)のが特徴である。筋力増強は疲労を残さない低い負荷から少しずつ上げる。
【各選択肢の解説】
1. 血清CK値を指標に運動量を調整する。
❌ 誤り。重症筋無力症は筋線維そのものが壊れる病気ではないので、CKは上がらず指標にならない。正しくは、運動中・運動後の疲労や筋力低下の出方(翌日に残らないか)を指標にする。
❌ 誤り。重症筋無力症は筋線維そのものが壊れる病気ではないので、CKは上がらず指標にならない。正しくは、運動中・運動後の疲労や筋力低下の出方(翌日に残らないか)を指標にする。
2. 筋力増強には過用に注意し漸増負荷で実施する。
✅ 正しい。繰り返しの運動で神経筋伝達がさらに落ちて筋力低下が強まるため、過用を避けて休息を挟み、低負荷から少しずつ上げるのが安全である。
✅ 正しい。繰り返しの運動で神経筋伝達がさらに落ちて筋力低下が強まるため、過用を避けて休息を挟み、低負荷から少しずつ上げるのが安全である。
3. 筋緊張亢進に対してボツリヌス毒素療法を考慮する。
❌ 誤り。重症筋無力症は筋力低下の病気で、筋緊張亢進(痙縮)は起こらない。ボツリヌス毒素は神経筋接合部でのアセチルコリン放出を妨げるため、症状を悪化させうる。正しくは、ボツリヌス毒素療法は脳卒中後などの痙縮に用いる。
❌ 誤り。重症筋無力症は筋力低下の病気で、筋緊張亢進(痙縮)は起こらない。ボツリヌス毒素は神経筋接合部でのアセチルコリン放出を妨げるため、症状を悪化させうる。正しくは、ボツリヌス毒素療法は脳卒中後などの痙縮に用いる。
4. クリーゼのときには閉塞性換気障害を念頭に入れる。
❌ 誤り。クリーゼは呼吸筋の筋力低下で胸郭を動かせなくなる換気不全である。正しくは、呼吸筋力低下による拘束性換気障害(肺胞低換気)を念頭に置き、球麻痺による誤嚥や上気道の分泌物にも注意する。
❌ 誤り。クリーゼは呼吸筋の筋力低下で胸郭を動かせなくなる換気不全である。正しくは、呼吸筋力低下による拘束性換気障害(肺胞低換気)を念頭に置き、球麻痺による誤嚥や上気道の分泌物にも注意する。
5. 体温上昇で神経症状が増悪するため環境温に注意する。
❌ 誤り。この記述は、体温上昇で神経症状が一時的に悪化するUhthoff現象(脱髄した神経の伝導が熱で途絶えやすくなる)に基づく注意で、多発性硬化症の理学療法の要点である。正しくは、重症筋無力症の理学療法で運動量を調整する基準は易疲労性(運動中・運動後の疲労や筋力低下の出方)である。
❌ 誤り。この記述は、体温上昇で神経症状が一時的に悪化するUhthoff現象(脱髄した神経の伝導が熱で途絶えやすくなる)に基づく注意で、多発性硬化症の理学療法の要点である。正しくは、重症筋無力症の理学療法で運動量を調整する基準は易疲労性(運動中・運動後の疲労や筋力低下の出方)である。
【試験対策ポイント】
| 疾患 | 理学療法で見る指標・注意 |
|---|---|
| 重症筋無力症 | 易疲労性・日内変動(夕方に悪化)→過用を避け漸増負荷 |
| 多発性硬化症 | Uhthoff現象→体温上昇・環境温に注意 |
| 筋ジストロフィー・多発性筋炎 | 筋破壊→CK値を参考にする |
クリーゼ=呼吸筋麻痺による換気不全(拘束性)。
📗 PTカコモンの学習教材
この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「神経内科学」第6章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)全科目セット 850円・買い切り / 全36冊・全129章。運動学・解剖学は無料で読めます。
スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
- 📚18年分・約3,595問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化
登録30秒・ずっと無料
🗺️
ST-Toolbox の無料サービス
リハ就職マップ | PTの就職先を公的データから探す
見学先を選ぶときにまず知りたいのは「そこがどの分野をやっているか」。届出内容から分かる領域(脳血管等・運動器・呼吸器・心大血管・小児・生活期(介護施設))と、住所を入れての通勤時間で絞り込めます。全国18,875か所・登録不要。求人が出ていない施設も最初から載っています。
別タブでさがす →
関連
スポンサーリンク(広告)