PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第58回 理学療法士国家試験 午後 第84問

神経内科学第58回午後

第58回 理学療法士国家試験 午後 第84問(神経内科学)の正答は 4 です。痙縮は上位運動ニューロン(錐体路)の障害で生じる。

問題
痙縮が出現し得るのはどれか。
  1. 1. 筋強直性ジストロフィー
  2. 2. Guillain-Barré症候群
  3. 3. 多発性筋炎
  4. 4. 多発性硬化症 ✓
  5. 5. 腕神経叢麻痺

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 51.5%標準

33人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 多発性硬化症

痙縮は上位運動ニューロン(錐体路)の障害で生じる。多発性硬化症は脳・脊髄の中枢神経に脱髄が起こる疾患で、錐体路が侵されると痙縮が出る。ほかの4つは末梢神経・筋の疾患で、弛緩性の筋力低下となる。


【各選択肢の解説】

1. 筋強直性ジストロフィー
❌ 誤り。筋そのものの遺伝性疾患で、筋萎縮・筋力低下とミオトニア(筋の収縮後に弛緩しにくい現象)がみられる。正しくは、痙縮でなく、弛緩性の筋力低下とミオトニアを呈する。
2. Guillain-Barré症候群
❌ 誤り。末梢神経が急性に障害される疾患で、四肢の弛緩性麻痺と腱反射の低下・消失を示す。正しくは、下位運動ニューロンの障害で弛緩性麻痺となる。
3. 多発性筋炎
❌ 誤り。骨格筋の炎症性疾患で、近位筋優位の筋力低下を示す。正しくは、筋の疾患で、痙縮は生じない。
4. 多発性硬化症
✅ 正しい。中枢神経の白質に脱髄巣が時間的・空間的に多発する。脊髄や脳の錐体路に病巣ができると、腱反射の亢進・Babinski徴候とともに痙縮が出る。
5. 腕神経叢麻痺
❌ 誤り。脊髄から出た後の末梢神経(神経叢)の障害である。正しくは、障害された神経の支配域に弛緩性麻痺と腱反射の低下が起こる。

【試験対策ポイント】

障害部位筋緊張腱反射例
上位運動ニューロン痙縮(亢進)亢進脳卒中・多発性硬化症・脊髄損傷
下位運動ニューロン低下(弛緩)低下・消失Guillain-Barré症候群・腕神経叢麻痺
筋低下低下多発性筋炎・筋ジストロフィー
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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