第58回 理学療法士国家試験 午後 第83問
神経疾患理学療法第58回午後
第58回 理学療法士国家試験 午後 第83問(神経疾患理学療法)の正答は 3・4 です。第6頸髄節まで機能が残る(C6レベル)と、C5で働く肘屈筋(上腕二頭筋など)と、C6で働く手関節背屈筋(橈側手根伸筋)が使える。
問題
頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄節まで機能残存)の上肢機能で可能なのはどれか。2つ選べ。
- 1. 小指の外転
- 2. 母指の内転
- 3. 手関節の背屈 ✓
- 4. 肘関節の屈曲 ✓
- 5. 中指 DIP 関節の屈曲
正答:3・4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 69.4%やさしい
49人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3・4番 — 手関節の背屈・肘関節の屈曲
第6頸髄節まで機能が残る(C6レベル)と、C5で働く肘屈筋(上腕二頭筋など)と、C6で働く手関節背屈筋(橈側手根伸筋)が使える。C7以下の髄節が主に支配する筋(手指の屈筋・手内筋)は働かない。
【各選択肢の解説】
1. 小指の外転
❌ 誤り。小指外転筋は尺骨神経支配の手内筋で、T1(C8〜T1)の髄節が担う。正しくは、C6レベルでは働かず、小指の外転はできない。
❌ 誤り。小指外転筋は尺骨神経支配の手内筋で、T1(C8〜T1)の髄節が担う。正しくは、C6レベルでは働かず、小指の外転はできない。
2. 母指の内転
❌ 誤り。母指内転筋は尺骨神経支配の手内筋で、C8〜T1の髄節が担う。正しくは、C6レベルでは働かず、母指の内転はできない。
❌ 誤り。母指内転筋は尺骨神経支配の手内筋で、C8〜T1の髄節が担う。正しくは、C6レベルでは働かず、母指の内転はできない。
3. 手関節の背屈
✅ 正しい。手関節背屈の主動作筋である長・短橈側手根伸筋はC6の髄節が中心で、C6レベルで使える。この背屈を使うと、腱の引き寄せで指が曲がるテノデーシス(腱固定)による把持ができる。
✅ 正しい。手関節背屈の主動作筋である長・短橈側手根伸筋はC6の髄節が中心で、C6レベルで使える。この背屈を使うと、腱の引き寄せで指が曲がるテノデーシス(腱固定)による把持ができる。
4. 肘関節の屈曲
✅ 正しい。上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋はC5〜C6の髄節が担い、C6レベルでは十分に働く。
✅ 正しい。上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋はC5〜C6の髄節が担い、C6レベルでは十分に働く。
5. 中指 DIP 関節の屈曲
❌ 誤り。中指DIP関節を曲げるのは深指屈筋で、C8の髄節が担う。正しくは、C8まで残存して初めて可能になる動きである。
❌ 誤り。中指DIP関節を曲げるのは深指屈筋で、C8の髄節が担う。正しくは、C8まで残存して初めて可能になる動きである。
【試験対策ポイント】
ISNCSCI(脊髄損傷の神経学的分類の国際基準)の髄節ごとの代表筋(key muscle)で整理すると解きやすい。
| 髄節 | 代表筋の動き |
|---|---|
| C5 | 肘の屈曲 |
| C6 | 手関節の背屈 |
| C7 | 肘の伸展 |
| C8 | 中指の深指屈筋(DIP屈曲) |
| T1 | 小指の外転 |
本問の選択肢5は C8、選択肢1は T1 の代表筋そのものである。
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