PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第58回 理学療法士国家試験 午後 第91問

整形外科学第58回午後

第58回 理学療法士国家試験 午後 第91問(整形外科学)の正答は 1 です。手根管症候群は、手根管の中で正中神経が圧迫される絞扼性神経障害である。

問題
手根管症候群の典型的な所見として正しいのはどれか。
  1. 1. 猿手 ✓
  2. 2. 骨間筋の萎縮
  3. 3. 前腕回内時の疼痛
  4. 4. Froment徴候陽性
  5. 5. 環指尺側から小指の感覚障害

正答:1番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 63.2%標準

38人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 猿手

手根管症候群は、手根管の中で正中神経が圧迫される絞扼性神経障害である。母指球筋(短母指外転筋・母指対立筋など)が萎縮すると母指が対立できず、母指が他の指と同じ平面に並ぶ「猿手」となる。


【各選択肢の解説】

1. 猿手
✅ 正しい。手根管の遠位で正中神経が支配する母指球筋が萎縮し、母指の対立・掌側外転ができなくなるため、猿手を呈する。
2. 骨間筋の萎縮
❌ 誤り。骨間筋は尺骨神経が支配する。正しくは、骨間筋の萎縮は尺骨神経麻痺(肘部管症候群など)の所見で、手根管症候群では母指球筋が萎縮する。
3. 前腕回内時の疼痛
❌ 誤り。手根管は手関節部なので、前腕の回内では圧迫は強まらない。正しくは、手根管症候群の誘発テストは手関節を掌屈させるPhalenテストと、手根管部を叩くTinel徴候である。
4. Froment徴候陽性
❌ 誤り。母指と示指で紙をはさむと、母指内転筋の筋力低下を長母指屈筋で補い、母指IP関節が曲がる徴候である。正しくは、母指内転筋を支配する尺骨神経の麻痺でみられる。
5. 環指尺側から小指の感覚障害
❌ 誤り。これは尺骨神経の感覚支配域である。正しくは、手根管症候群のしびれ・感覚障害は母指・示指・中指と環指橈側の掌側に出る。

【試験対策ポイント】

神経手の変形萎縮する筋感覚障害
正中神経(手根管症候群)猿手母指球筋母指〜環指橈側(掌側)
尺骨神経鷲手(かぎ爪手)骨間筋・小指球筋環指尺側〜小指
橈骨神経下垂手前腕伸筋群手背の母指側
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