第59回 理学療法士国家試験 午前 第3問
神経内科学第59回午前
第59回 理学療法士国家試験 午前 第3問(神経内科学)の正答は 5 です。CTでは、右の大脳基底核(被殻のあたり)に境界のはっきりした楕円形の高吸収域(白い塊)がある。
問題
65歳の男性。入浴中、軽度の意識障害および左片麻痺が突然出現したため救急車で搬送された。救急外来到着時の頭部単純CT(別冊No. 1)を別に示す。考えられるのはどれか。
- 1. 慢性硬膜下血腫
- 2. くも膜下出血
- 3. 脳梗塞
- 4. 脳挫傷
- 5. 脳出血 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 71%やさしい
62人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 脳出血
CTでは、右の大脳基底核(被殻のあたり)に境界のはっきりした楕円形の高吸収域(白い塊)がある。脳実質の中の急性の血腫であり、右側の病巣で左片麻痺が突然出たことと合う。
【各選択肢の解説】
1. 慢性硬膜下血腫
❌ 誤り。慢性硬膜下血腫は頭蓋骨の内側に沿う三日月形の血腫で、軽い頭部外傷から数週〜数か月かけて症状が出る。正しくは、本例の病変は頭蓋骨から離れた脳実質の中にあり、突然発症している。
❌ 誤り。慢性硬膜下血腫は頭蓋骨の内側に沿う三日月形の血腫で、軽い頭部外傷から数週〜数か月かけて症状が出る。正しくは、本例の病変は頭蓋骨から離れた脳実質の中にあり、突然発症している。
2. くも膜下出血
❌ 誤り。くも膜下出血ではくも膜下腔(脳底部の脳槽・シルビウス裂・脳溝)に沿って高吸収域が広がり、突然の激しい頭痛で発症することが多い。正しくは、本例の高吸収域は脳実質内に限られた塊である。
❌ 誤り。くも膜下出血ではくも膜下腔(脳底部の脳槽・シルビウス裂・脳溝)に沿って高吸収域が広がり、突然の激しい頭痛で発症することが多い。正しくは、本例の高吸収域は脳実質内に限られた塊である。
3. 脳梗塞
❌ 誤り。脳梗塞は発症直後のCTでは異常がはっきりしないことが多く、時間がたつと低吸収域(黒っぽい領域)として見える。正しくは、高吸収域の塊は出血を示す。
❌ 誤り。脳梗塞は発症直後のCTでは異常がはっきりしないことが多く、時間がたつと低吸収域(黒っぽい領域)として見える。正しくは、高吸収域の塊は出血を示す。
4. 脳挫傷
❌ 誤り。脳挫傷は頭部外傷で起こり、前頭葉の底面や側頭葉の先端などに出血と浮腫が混在して見えることが多い。正しくは、本例には外傷の情報がなく、入浴中に突然発症している。
❌ 誤り。脳挫傷は頭部外傷で起こり、前頭葉の底面や側頭葉の先端などに出血と浮腫が混在して見えることが多い。正しくは、本例には外傷の情報がなく、入浴中に突然発症している。
5. 脳出血
✅ 正しい(=正答)。脳実質内の急性の血腫は高吸収域として写る。被殻は高血圧性脳出血が最も多い部位で、内包が近いため反対側の片麻痺を起こしやすい。
✅ 正しい(=正答)。脳実質内の急性の血腫は高吸収域として写る。被殻は高血圧性脳出血が最も多い部位で、内包が近いため反対側の片麻痺を起こしやすい。
【試験対策ポイント】
| 疾患 | CTの見え方 |
|---|---|
| 脳出血 | 脳実質内の高吸収域の塊 |
| くも膜下出血 | 脳槽・脳溝に沿う高吸収域 |
| 急性硬膜外血腫 | 凸レンズ形の高吸収域 |
| 慢性硬膜下血腫 | 三日月形(等〜低吸収のことも多い) |
| 脳梗塞 | 発症直後は乏しく、のちに低吸収域 |
CTは画像の左が患者の右である(図にも「右」「左」の表示がある)。
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