PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第59回 理学療法士国家試験 午後 第1問

理学療法評価学第59回午後

第59回 理学療法士国家試験 午後 第1問(理学療法評価学)の正答は 5 です。図は左股関節の外旋の測定。

問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準1995年)に従って図のように左股関節の可動域を測定する。正しいのはどれか。
第59回午後第1問 図
  1. 1. 基本軸は体幹との平行線である。
  2. 2. 参考可動域は60度である。
  3. 3. 固定部位は脊柱である。
  4. 4. 移動軸は腓骨である。
  5. 5. 背臥位で行う。

正答:5番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 80%参考値

10人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-08-02)— ご指摘ありがとうございました
■ 正答:5番 — 背臥位で行う。

図は左股関節の外旋の測定。膝関節を90度屈曲し、下腿を内側(正中側)へ倒していく運動である(下腿が外側へ動けば内旋)。股関節の回旋は背臥位で股関節・膝関節をそれぞれ90度屈曲した肢位で行うのが日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準の測定肢位。よって5番が正しい。

※ 以前の解説は股関節「屈曲」の測定として書かれていました。読者の指摘を受け、回旋の測定として全面的に書き直しています。


【各選択肢の解説】

1. 基本軸は体幹との平行線である。
❌ 誤り。「体幹と平行な線」は股関節屈曲・伸展の基本軸。回旋の基本軸は膝蓋骨より下ろした垂直線である。
2. 参考可動域は60度である。
❌ 誤り。股関節外旋の参考可動域は45度(内旋も45度)。60度は股関節外転の参考可動域と取り違えやすい。
3. 固定部位は脊柱である。
❌ 誤り。固定するのは骨盤。脊柱を固定しても骨盤の挙上・回旋という代償を止められず、実際より大きな角度が出てしまう。
4. 移動軸は腓骨である。
❌ 誤り。回旋の移動軸は下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央を結ぶ線)。腓骨は膝関節屈曲・伸展の移動軸である。
5. 背臥位で行う。
✅ 正しい。背臥位で股関節・膝関節を90度屈曲した肢位が基準。骨盤が安定し、代償運動を抑えられる。

【試験対策ポイント】

股関節の測定(日整会・日リハ基準1995年)

運動基本軸移動軸参考可動域
屈曲体幹と平行な線大腿骨(大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線)125度
伸展同上同上15度
外転両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線大腿中央線45度
内転同上同上20度
外旋膝蓋骨より下ろした垂直線下腿中央線45度
内旋同上同上45度
  • 回旋は外旋・内旋で基本軸・移動軸・参考可動域が共通。図では運動方向で読み分ける(下腿が内側へ=外旋/外側へ=内旋)。
  • 回旋の測定肢位は背臥位・股関節90度屈曲・膝関節90度屈曲、固定部位は骨盤
  • 「体幹と平行な線」「大腿骨」が出たら屈曲・伸展の話。回旋の設問に混ぜて出されるので、まずどの運動の図かを先に確定させる。
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