PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第60回 理学療法士国家試験 午前 第7問

整形外科疾患理学療法第60回午前

第60回 理学療法士国家試験 午前 第7問(整形外科疾患理学療法)の正答は 5 です。図は背臥位で上肢を頭側方向(屈曲・挙上方向)へ伸ばしストレッチしている。

問題
22歳の男性。大学の野球部に所属している。右上肢の投球動作時の違和感を訴えて受診し、理学療法が開始された。図に示す手法で伸長される筋はどれか。
第60回午前第7問 図
  1. 1. 棘下筋
  2. 2. 棘上筋
  3. 3. 小円筋
  4. 4. 前鋸筋
  5. 5. 大円筋

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 大円筋

図は背臥位で上肢を頭側方向(屈曲・挙上方向)へ伸ばしストレッチしている。この肢位で伸長されるのは肩関節の伸展・内転・内旋に働く大円筋である。上肢挙上で大円筋は最も伸張される。


【各選択肢の解説】

1. 棘下筋
❌ 誤り。棘下筋は外旋筋。伸長するには内旋肢位が必要で、図の挙上ストレッチの主対象ではない。
2. 棘上筋
❌ 誤り。棘上筋は外転筋で、頭側への挙上では明確に伸長されない。
3. 小円筋
❌ 誤り。小円筋は外旋筋で、内旋・内転を伸ばす本図の肢位の主対象ではない。
4. 前鋸筋
❌ 誤り。前鋸筋は肩甲骨を前方突出・上方回旋させる筋で、上腕の挙上ストレッチで主に伸長される筋ではない。
5. 大円筋
✅ 正しい。大円筋は伸展・内転・内旋作用をもち、上肢を屈曲・挙上方向へ伸ばすと最大に伸長される。投球障害でも硬くなりやすい。

【試験対策ポイント】

大円筋は肩甲骨下角→上腕骨小結節稜に停止し、作用は伸展・内転・内旋(広背筋と同方向)。伸長肢位はその逆=屈曲・外転・外旋方向への挙上。投球肩・水泳肩では大円筋・広背筋の柔軟性低下が肩後方タイトネスを生む。作用と逆方向がストレッチ肢位という原則を押さえる。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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