第60回 理学療法士国家試験 午前 第16問
内部障害理学療法第60回午前
第60回 理学療法士国家試験 午前 第16問(内部障害理学療法)の正答は 2 です。酸素投与(10L/分)は同じまま、体位だけで PaO₂ が60→100mmHgに上がった。
問題
70歳の男性。COVID-19による肺炎で入院し、マスクで酸素10L/分を投与している。PaO₂は背臥位では60mmHgであったのに対して腹臥位では100mmHgに改善した。PaO₂の改善に最も大きく影響した要因はどれか。
- 1. 肺拡散能
- 2. 換気血流比 ✓
- 3. 解剖学的死腔
- 4. 肺動静脈奇形
- 5. 吸入気酸素濃度
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 33.7%難問
86人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 換気血流比
酸素投与(10L/分)は同じまま、体位だけで PaO₂ が60→100mmHgに上がった。腹臥位では背側の虚脱した肺胞に空気が入り、換気と血流の釣り合いがよくなって、血流があるのに換気されない領域(シャント・低換気血流比の領域)が減る=換気血流比の改善が主な要因である。
【各選択肢の解説】
1. 肺拡散能
❌ 誤り。拡散能は肺胞と毛細血管の間の膜の性質で、体位を変えても大きくは変わらない。正しくは、体位で変わるのは肺内の換気と血流の分布である。
❌ 誤り。拡散能は肺胞と毛細血管の間の膜の性質で、体位を変えても大きくは変わらない。正しくは、体位で変わるのは肺内の換気と血流の分布である。
2. 換気血流比
✅ 正しい。腹臥位で背側肺の換気が改善し、換気血流比の不均等が是正されて酸素化が上がる。
✅ 正しい。腹臥位で背側肺の換気が改善し、換気血流比の不均等が是正されて酸素化が上がる。
3. 解剖学的死腔
❌ 誤り。解剖学的死腔は気道の容積で、体位でほとんど変わらない。正しくは、酸素化の改善は換気血流比の改善による。
❌ 誤り。解剖学的死腔は気道の容積で、体位でほとんど変わらない。正しくは、酸素化の改善は換気血流比の改善による。
4. 肺動静脈奇形
❌ 誤り。肺動静脈奇形は血管の構造の異常で、COVID-19肺炎の病態ではなく、体位で変わるものでもない。正しくは、本例の改善は換気血流比の改善による。
❌ 誤り。肺動静脈奇形は血管の構造の異常で、COVID-19肺炎の病態ではなく、体位で変わるものでもない。正しくは、本例の改善は換気血流比の改善による。
5. 吸入気酸素濃度
❌ 誤り。酸素投与は背臥位でも腹臥位でも同じ10L/分である。正しくは、投与条件は変えずに体位だけで改善しており、換気血流比が要因である。
❌ 誤り。酸素投与は背臥位でも腹臥位でも同じ10L/分である。正しくは、投与条件は変えずに体位だけで改善しており、換気血流比が要因である。
【試験対策ポイント】
- 「酸素投与は同じで、体位だけで PaO₂ が改善」→換気血流比
- 腹臥位療法:背側の虚脱した肺の含気が戻り、シャント・低換気血流比の領域が減る
- 拡散能・解剖学的死腔は体位で大きく変わらない
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