PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第60回 理学療法士国家試験 午前 第26問

神経内科学第60回午前
我が国の65歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのはどれか。 1. 5% 2. 15% 3. 35% 4. 55% 5. 75%
  1. 1. 5%
  2. 2. 15% ✓
  3. 3. 35%
  4. 4. 55%
  5. 5. 75%

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 15% わが国の65歳以上高齢者におけるMCIの有病率は約12~15%とされており、認知症予備軍として重要な対象層である。MCIは認知機能低下があるが日常生活に支障がない状態で、今後の認知症発症リスク評価に用いられる。 --- 【各選択肢の解説】 1. 5% ❌ 誤り。わが国のMCI有病率はこれより高い。高齢化に伴い有病者数は増加している。 2. 15% ✅ 正しい。わが国の高齢者MCIの有病率は約12~15%。認知症患者数の約3倍程度と推定される。 3. 35% ❌ 誤り。この値は認知症を含めた認知機能低下全体の有病率に近い値。MCIのみではない。 4. 55% ❌ 誤り。この値は対象集団の55%以上が何らかの認知機能低下を示すことを意味し、MCIの有病率としては過度に高い。 5. 75% ❌ 誤り。高齢者人口の3人に2人がMCIとなることはあり得ず、医学的に不合理である。 --- 【試験対策ポイント】 MCIは軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)として、認知症進行の前段階として重視されている。わが国では約12~15%、つまり高齢者の1割強がMCIであると理解すること。MMSE 18~26点で定義されることが多い。年間4~10%程度が認知症へ進行するため、早期の介入と生活習慣改善が重要。
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