第60回 理学療法士国家試験 午前 第77問
病理学概論第60回午前
良性腫瘍と比較した場合の悪性腫瘍の特徴はどれか。
1. 核分裂が少ない。
2. 出血は稀である。
3. 発育速度が遅い。
4. 細胞の異型性が強い。
5. 周囲との境界が明瞭である。
- 1. 核分裂が少ない。
- 2. 出血は稀である。
- 3. 発育速度が遅い。
- 4. 細胞の異型性が強い。 ✓
- 5. 周囲との境界が明瞭である。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 細胞の異型性が強い。
悪性腫瘍は細胞分裂が活発で、核小体が目立ち、**異型細胞(核の大型化・核質比の上昇・不規則な核形)**が特徴です。これに対して良性腫瘍は成熟した細胞からなり異型性に乏しいです。
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【各選択肢の解説】
1. 核分裂が少ない。
❌ 誤り。悪性腫瘍は**核分裂が多い**ため、異常核分裂像も観察されます。
2. 出血は稀である。
❌ 誤り。悪性腫瘍は**急速な増殖と血管脆弱性**により、出血・壊死が頻繁です。良性腫瘍は出血が稀です。
3. 発育速度が遅い。
❌ 誤り。悪性腫瘍は**発育速度が速く、増殖が活発**です。
4. 細胞の異型性が強い。
✅ 正しい。細胞核が大型で、核質比が高く、不規則な核形態が見られ、異型性が強いのが**悪性腫瘍**の病理学的特徴です。
5. 周囲との境界が明瞭である。
❌ 誤り。悪性腫瘍は**浸潤性に発育**し周囲との境界が不明瞭です。明瞭な被膜を持つのは良性腫瘍です。
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【試験対策ポイント】
**良性 vs 悪性腫瘍の区別は組織学的特徴で判定します。**
| 特徴 | 良性腫瘍 | 悪性腫瘍 |
|---|---|---|
| 細胞異型 | 弱い・なし | 強い |
| 核分裂 | 少ない | 多い |
| 異常核分裂 | なし | あり |
| 発育速度 | 遅い | 速い |
| 境界 | 明瞭(被膜あり) | 不明瞭(浸潤) |
| 出血・壊死 | 稀 | 頻繁 |
「**異型性の有無**」が最重要です。