第60回 理学療法士国家試験 午前 第89問
整形外科学第60回午前
肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか。
1. 10〜20代に多い。
2. 投球を伴うスポーツで多い。
3. 初期では保存療法が第一選択である。
4. 超音波画像は初期診断に有用である。
5. 学童期の野球選手の有病率は20〜30%である。
- 1. 10〜20代に多い。
- 2. 投球を伴うスポーツで多い。
- 3. 初期では保存療法が第一選択である。
- 4. 超音波画像は初期診断に有用である。
- 5. 学童期の野球選手の有病率は20〜30%である。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 学童期の野球選手の有病率は20〜30%である。
肘離断性骨軟骨炎(OCD: Osteochondritis Dissecans)は投球動作の反復により、肘関節内側の骨軟骨に微小なストレス損傷が蓄積する疾患です。学童期野球選手の有病率は**5〜10%程度**(検診による報告)であり、20~30%という数値は過大評価です。
---
【各選択肢の解説】
1. 10〜20代に多い。
✅ 正しい。発症ピークは12~14歳(中学野球選手)で、投球による反復損傷が原因です。
2. 投球を伴うスポーツで多い。
✅ 正しい。野球のピッチャー、テニスなどのサーブで頻発します。投球時の外反ストレスが肘内側に加わります。
3. 初期では保存療法が第一選択である。
✅ 正しい。初期(軟骨損傷が小さい)は投球中止・安静で治癒することが多いです。進行例で手術が検討されます。
4. 超音波画像は初期診断に有用である。
✅ 正しい。超音波は軟骨欠損や剥離を検出でき、初期診断に有用です。MRIはより詳細な評価に用いられます。
5. 学童期の野球選手の有病率は20〜30%である。
❌ 誤り。有病率は**5~10%程度**です。20~30%は過大です。
---
【試験対策ポイント】
**肘離断性骨軟骨炎(OCD)の特徴を整理しましょう。**
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 発症年齢 | **12~14歳(中学野球)** |
| 好発部位 | 肘関節内側(上腕骨小頭後方) |
| 原因 | 投球時の外反ストレス |
| 有病率 | **5~10%** |
| 初期治療 | **投球中止・保存療法** |
| 進行時 | 手術(关節鏡下剥離片除去) |
学童期野球選手での有病率「**5~10%**」は頻出です。