第60回 理学療法士国家試験 午前 第92問
神経内科学第60回午前
Guillain-Barré症候群の初期症状で特徴的なのはどれか。
1. 体重減少
2. 激しい関節痛
3. 突然の視覚喪失
4. 皮膚の色素沈着
5. 遠位中心の筋力低下
- 1. 体重減少
- 2. 激しい関節痛
- 3. 突然の視覚喪失
- 4. 皮膚の色素沈着
- 5. 遠位中心の筋力低下 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 遠位中心の筋力低下
Guillain-Barré症候群(GBS)は**脱髄性多発神経炎**で、**下肢近位部から始まり徐々に上行**する特徴的な筋力低下を呈します。初期症状は**足首・下腿の脱力→大腿→体幹→上肢→顔面**という遠位から近位への進行パターンが典型的です。
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【各選択肢の解説】
1. 体重減少
❌ 誤り。GBSで体重減少は典型的ではありません。数日~2週間の急速な進行が特徴です。
2. 激しい関節痛
❌ 誤り。GBSの主症状は**筋力低下・感覚障害**で、激しい関節痛は特徴的ではありません。
3. 突然の視覚喪失
❌ 誤り。GBSは**末梢神経**疾患であり、視覚中枢障害は起こりません。視覚喪失は視神経炎などの中枢神経疾患です。
4. 皮膚の色素沈着
❌ 誤り。GBSで皮膚色素沈着は起こりません。
5. 遠位中心の筋力低下
✅ 正しい。GBSは**足首などの遠位部から始まり、徐々に近位部に進行**する上行性の筋力低下が特徴です。**symmetric ascending paralysis**と呼ばれます。
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【試験対策ポイント】
**Guillain-Barré症候群(GBS)の特徴を整理しましょう。**
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 原因 | 脱髄性多発神経炎(免疫介在性) |
| **初期症状** | **下肢遠位(足首など)の脱力** |
| 進行パターン | **下肢近位→体幹→上肢→顔面**(上行性) |
| 進行速度 | 急速(数日~2週間で最大) |
| 呼吸筋麻痺 | 重症例で人工呼吸器必要 |
| CSF検査 | **タンパク上昇・細胞数正常** |
| 予後 | 多くは回復するが,後遺症あることも |
「**遠位から近位への上行性筋力低下**」がGBSの診断的特徴です。