第60回 理学療法士国家試験 午前 第96問
臨床心理学第60回午前
アルコール離脱症状の後遺症はどれか。
1. Kleine-Levin症候群
2. Korsakoff症候群
3. Lennox-Gastaut症候群
4. Rett症候群
5. 悪性症候群
- 1. Kleine-Levin症候群
- 2. Korsakoff症候群 ✓
- 3. Lennox-Gastaut症候群
- 4. Rett症候群
- 5. 悪性症候群
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — Korsakoff症候群
アルコール依存症の長期的な影響で**ビタミンB₁(チアミン)欠乏**が起こり、その結果として脳の乳頭体・乳頭間体などに萎縮・出血が生じ、**Korsakoff症候群**(健忘症候群)が発生します。これはアルコール離脱後の慢性的な後遺症です。
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【各選択肢の解説】
1. Kleine-Levin症候群
❌ 誤り。Kleine-Levin症候群は**周期的な睡眠過多と行動異常**を特徴とする稀な神経学的疾患で、アルコール依存との関連はありません。
2. Korsakoff症候群
✅ 正しい。慢性アルコール依存によるビタミンB₁欠乏で脳損傷が起こり、**健忘症(特に近時記憶障害)・作話・見当識障害**が起こります。アルコール離脱後の主要な後遺症です。
3. Lennox-Gastaut症候群
❌ 誤り。Lennox-Gastaut症候群は**小児のてんかん**の一型で、アルコール依存とは無関係です。
4. Rett症候群
❌ 誤り。Rett症候群は**女児の神経発達障害**で、生後6~18ヶ月後に発症する進行性疾患です。アルコール依存との関連はありません。
5. 悪性症候群
❌ 誤り。悪性症候群は**抗精神病薬の副反応**で、高熱・筋硬直・意識障害を呈します。アルコール離脱症状ではありません。
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【試験対策ポイント】
**アルコール関連神経障害を整理しましょう。**
| 症候群 | 原因 | 症状 |
|---|---|---|
| **Korsakoff症候群** | **ビタミンB₁欠乏(慢性)** | **健忘症・見当識障害・作話** |
| Wernicke脳症 | ビタミンB₁欠乏(急性) | 眼球運動麻痺・運動失調・意識障害 |
| アルコール離脱症候群 | 依存形成後の急激な中止 | 振戦・痙攣・自律神経過活動 |
| 中毒性精神病 | 急性アルコール中毒 | 幻覚・妄想 |
「**Korsakoff症候群=アルコール後遺症=健忘症**」は必須です。