第60回 理学療法士国家試験 午後 第9問
理学療法評価学第60回午後
第60回 理学療法士国家試験 午後 第9問(理学療法評価学)の正答は 2 です。図は背臥位で膝を約90度屈曲し、検査者が下腿近位を後方(背側)へ押している後方引き出しテストです。
問題
20歳の男性。1か月前に転倒し、疼痛は軽減したが右膝関節の不安定感があり来院した。実施した検査を図に示す。この検査の対象はどれか。ただし、矢印は検査者が力を加えた方向を示す。
- 1. 前十字靱帯
- 2. 後十字靱帯 ✓
- 3. 内側側副靱帯
- 4. 外側側副靱帯
- 5. 内側半月板
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 71.4%参考値
14人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 後十字靱帯
図は背臥位で膝を約90度屈曲し、検査者が下腿近位を後方(背側)へ押している後方引き出しテストです。脛骨が後方へ偏位するかをみる検査で、後十字靱帯(PCL)損傷を評価します。
【各選択肢の解説】
1. 前十字靱帯
❌ 誤り。前十字は前方引き出し・Lachmanテスト(脛骨を前方へ引く)で評価します。本図は後方へ押しており逆方向です。
❌ 誤り。前十字は前方引き出し・Lachmanテスト(脛骨を前方へ引く)で評価します。本図は後方へ押しており逆方向です。
2. 後十字靱帯
✅ 正しい。膝90度屈曲位で下腿を後方へ押す後方引き出しテストで、脛骨後方動揺=PCL損傷を検出します。
✅ 正しい。膝90度屈曲位で下腿を後方へ押す後方引き出しテストで、脛骨後方動揺=PCL損傷を検出します。
3. 内側側副靱帯
❌ 誤り。外反ストレステスト(膝に外反力を加える)で評価する。前後方向の引き出しでは評価しません。
❌ 誤り。外反ストレステスト(膝に外反力を加える)で評価する。前後方向の引き出しでは評価しません。
4. 外側側副靱帯
❌ 誤り。内反ストレステストで評価する靱帯で、本図の操作とは異なります。
❌ 誤り。内反ストレステストで評価する靱帯で、本図の操作とは異なります。
5. 内側半月板
❌ 誤り。McMurrayテストなど回旋・圧迫で評価する。後方への直線的な押し込みでは半月板を評価できません。
❌ 誤り。McMurrayテストなど回旋・圧迫で評価する。後方への直線的な押し込みでは半月板を評価できません。
【試験対策ポイント】
膝靱帯テスト:前十字=前方引き出し/Lachman、後十字=後方引き出し(90度屈曲で後方へ押す)/sagging徴候、内側側副=外反ストレス、外側側副=内反ストレス、半月板=McMurray。力を加える方向(前か後か)で前後十字を見分けるのが定番。PCL損傷はダッシュボード損傷など脛骨前方への直達外力で生じやすい。
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