第60回 理学療法士国家試験 午後 第11問
神経疾患理学療法第60回午後
第60回 理学療法士国家試験 午後 第11問(神経疾患理学療法)の正答は 4 です。Parkinson病のすくみ足や小刻み歩行には、床の線や音のリズムなど外からの手がかり(外的キュー)が歩幅と歩行のリズムを引き出すのに有効である。
問題
70歳の男性。Parkinson病。Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢ。歩行時にたびたびすくみ足や小刻み歩行からの突進を生じる。この患者の歩行練習で適切なのはどれか。
- 1. 直線上を継ぎ足歩行する。
- 2. できるだけ歩行速度を上げる。
- 3. 簡単な計算をしながら歩行する。
- 4. 等間隔の線を踏みながら歩行する。 ✓
- 5. 足首に重錘バンドをつけて歩行する。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 92.9%やさしい
56人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 等間隔の線を踏みながら歩行する。
Parkinson病のすくみ足や小刻み歩行には、床の線や音のリズムなど外からの手がかり(外的キュー)が歩幅と歩行のリズムを引き出すのに有効である。床の等間隔の線は視覚的キューにあたる。
【各選択肢の解説】
1. 直線上を継ぎ足歩行する。
❌ 誤り。継ぎ足歩行は支持基底面が狭く、姿勢反射障害のあるHoehn & Yahr ステージⅢでは転倒の危険が大きい。正しくは、支持基底面を確保したうえで歩幅を出す練習を行う。
❌ 誤り。継ぎ足歩行は支持基底面が狭く、姿勢反射障害のあるHoehn & Yahr ステージⅢでは転倒の危険が大きい。正しくは、支持基底面を確保したうえで歩幅を出す練習を行う。
2. できるだけ歩行速度を上げる。
❌ 誤り。速度を求めると歩幅が出ないまま歩数が増え、突進を助長しやすい。正しくは、速さよりも大きな歩幅と一定のリズムを意識させる。
❌ 誤り。速度を求めると歩幅が出ないまま歩数が増え、突進を助長しやすい。正しくは、速さよりも大きな歩幅と一定のリズムを意識させる。
3. 簡単な計算をしながら歩行する。
❌ 誤り。計算などの二重課題は、Parkinson病の歩行で歩幅の減少やすくみを起こしやすい。正しくは、歩行そのものに注意を向けられる条件で練習する。
❌ 誤り。計算などの二重課題は、Parkinson病の歩行で歩幅の減少やすくみを起こしやすい。正しくは、歩行そのものに注意を向けられる条件で練習する。
4. 等間隔の線を踏みながら歩行する。
✅ 正しい(=正答)。等間隔の線が視覚的キューとなり、歩幅を一定に保ちやすくなって、すくみ足や小刻み歩行が軽くなる。
✅ 正しい(=正答)。等間隔の線が視覚的キューとなり、歩幅を一定に保ちやすくなって、すくみ足や小刻み歩行が軽くなる。
5. 足首に重錘バンドをつけて歩行する。
❌ 誤り。重錘で下肢を重くしても歩行のきっかけやリズムは与えられない。正しくは、視覚や聴覚の外的キューで歩幅とリズムを引き出す。
❌ 誤り。重錘で下肢を重くしても歩行のきっかけやリズムは与えられない。正しくは、視覚や聴覚の外的キューで歩幅とリズムを引き出す。
【試験対策ポイント】
| 外的キュー | 例 |
|---|---|
| 視覚的キュー | 床の等間隔の線・目印をまたぐ |
| 聴覚的キュー | メトロノーム・号令のリズム |
- 避けるもの:二重課題・速度を上げる・支持基底面を狭める
- Hoehn & Yahr ステージⅢ=姿勢反射障害が出る段階
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