第60回 理学療法士国家試験 午後 第37問
内科学・臨床医学第60回午後
急性心筋梗塞の胸痛の特徴で正しいのはどれか。
1. 数分以内に消失する。
2. 冷汗を伴うことが多い。
3. 感冒様の前駆症状がある。
4. 放散痛は生じないことが多い。
5. 硝酸薬の投与で速やかに消失する。
- 1. 数分以内に消失する。
- 2. 冷汗を伴うことが多い。 ✓
- 3. 感冒様の前駆症状がある。
- 4. 放散痛は生じないことが多い。
- 5. 硝酸薬の投与で速やかに消失する。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 冷汗を伴うことが多い
急性心筋梗塞の胸痛は典型的に「圧迫感・絞扼感」で、数十分〜数時間続きます。硝酸薬で速やかには消失せず、強いオピオイド鎮痛薬が必要とされます。冷汗・悪心・呼吸困難を伴うことが多く、これらの随伴症状が心筋梗塞の重篤性を示唆します。感冒様前駆症状は不安定狭心症などで見られることもあります。
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【各選択肢の解説】
1. 数分以内に消失する。
❌ 誤り。心筋梗塞の胸痛は数十分〜数時間以上続き、狭心症(数分で軽快)とは異なります。
2. 冷汗を伴うことが多い。
✅ 正しい。交感神経亢進に伴う冷汗は心筋梗塞の特徴的な随伴症状で、重篤性の指標です。
3. 感冒様の前駆症状がある。
❌ 誤り。感冒様前駆症状は不安定狭心症やウイルス性心筋炎で見られるもので、心筋梗塞の典型ではありません。
4. 放散痛は生じないことが多い。
❌ 誤り。心筋梗塞では左肩・左腕・頸部への放散痛が頻繁に認められます。
5. 硝酸薬の投与で速やかに消失する。
❌ 誤り。心筋梗塞では硝酸薬は奏効せず、強い鎮痛が必要とされます。狭心症ではニトログリセリンで軽快。
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【試験対策ポイント】
**狭心症 vs 心筋梗塞の鑑別**:
| 項目 | 狭心症 | 心筋梗塞 |
|---|---|---|
| 痛み持続時間 | 数分〜15分 | 数十分〜数時間 |
| 冷汗 | なし | あり(多し) |
| ST変化 | なし | 上昇 |
| 硝酸薬反応 | 有効 | 無効 |
| トロポニン | 陰性 | 上昇 |
**救命のポイント**:胸痛+冷汗+ST上昇 → 一次PCI(経皮的冠動脈形成術)を速やかに。