第60回 理学療法士国家試験 午後 第38問
理学療法管理学第60回午後
患者との面接時における開かれた質問はどれか。
1. 「右膝は痛みますか」
2. 「朝食を食べましたか」
3. 「退院後は何をしますか」
4. 「昨晩は熟睡できましたか」
5. 「椅子から立ち上がれますか」
- 1. 「右膝は痛みますか」
- 2. 「朝食を食べましたか」
- 3. 「退院後は何をしますか」 ✓
- 4. 「昨晩は熟睡できましたか」
- 5. 「椅子から立ち上がれますか」
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 「退院後は何をしますか」
患者面接における質問形式は「閉じた質問」(Yes/Noで答える)と「開かれた質問」(自由な回答が必要)に分類されます。開かれた質問は、患者の価値観・人生経験・社会復帰への希望などを引き出し、クライアント中心の支援計画を立案するうえで重要です。「退院後は何をしますか」は患者自身の考えと展望を示す自由度の高い質問です。
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【各選択肢の解説】
1. 「右膝は痛みますか」
❌ 誤り。Yes/Noで答える閉じた質問です。症状有無の確認には効果的ですが、詳細な背景情報を得られません。
2. 「朝食を食べましたか」
❌ 誤り。Yes/Noで答える閉じた質問です。生活習慣の有無確認ですが、患者の工夫や背景を知ることができません。
3. 「退院後は何をしますか」
✅ 正しい。オープンエンディングな質問で、患者自身の希望・計画・社会参加の意思を引き出します。クライアント中心アプローチ。
4. 「昨晩は熟睡できましたか」
❌ 誤り。Yes/Noで答える閉じた質問です。睡眠の質確認には適しますが、理由や背景は掘り下げられません。
5. 「椅子から立ち上がれますか」
❌ 誤り。Yes/Noで答える閉じた質問です。ADL評価には有効ですが、患者の経験や工夫は聞き出せません。
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【試験対策ポイント】
**クライアント中心アプローチ(Client-Centered Practice)**:
- **開かれた質問**:「どのような…」「どのように…」「なぜ…」を活用
- **共感的傾聴**:患者の価値観・文化的背景を理解
- **目標共有**:患者の希望と専門的見立てのマッチング
**面接技法**の国試出題は、患者情報収集の質(定性的なニーズ把握)が問われることが多い。COPMスコアと組み合わせた学習が効果的。