第60回 理学療法士国家試験 午後 第70問
運動学第60回午後
第60回 理学療法士国家試験 午後 第70問(運動学)の正答は 5 です。膝の屈曲は、初めは大腿骨顆部が脛骨上を後方へ転がる運動が主で、屈曲が進むにつれ前方への滑りが加わって滑り主体になる。
問題
膝関節で正しいのはどれか。
- 1. 関節面は内側顆より外側顆が広い。
- 2. 前十字靱帯は屈曲運動の制限となる。
- 3. 屈曲位から伸展すると下腿は内旋する。
- 4. 大腿骨と脛骨の長軸は一直線上にある。
- 5. 屈曲の最終可動域に近づくにつれ滑り運動となる。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 52.5%標準
59人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 屈曲の最終可動域に近づくにつれ滑り運動となる。
膝の屈曲は、初めは大腿骨顆部が脛骨上を後方へ転がる運動が主で、屈曲が進むにつれ前方への滑りが加わって滑り主体になる。転がりだけだと大腿骨が脛骨の後方へ外れてしまうためである。
【各選択肢の解説】
1. 関節面は内側顆より外側顆が広い。
❌ 誤り。正しくは、脛骨では内側顆の関節面が外側顆より広く、大腿骨では内側顆の関節面が外側顆より前後に長い。
❌ 誤り。正しくは、脛骨では内側顆の関節面が外側顆より広く、大腿骨では内側顆の関節面が外側顆より前後に長い。
2. 前十字靱帯は屈曲運動の制限となる。
❌ 誤り。前十字靱帯は屈曲を止める靱帯ではない。正しくは前十字靱帯は大腿骨に対する脛骨の前方移動と過伸展を制動する。
❌ 誤り。前十字靱帯は屈曲を止める靱帯ではない。正しくは前十字靱帯は大腿骨に対する脛骨の前方移動と過伸展を制動する。
3. 屈曲位から伸展すると下腿は内旋する。
❌ 誤り。回旋の向きが逆である。正しくは伸展の最終域で下腿は外旋する(終末強制回旋運動=スクリューホームムーブメント)。
❌ 誤り。回旋の向きが逆である。正しくは伸展の最終域で下腿は外旋する(終末強制回旋運動=スクリューホームムーブメント)。
4. 大腿骨と脛骨の長軸は一直線上にある。
❌ 誤り。大腿骨の骨幹は斜めに走る。正しくは大腿骨と脛骨の長軸は外側で約176°の角(大腿脛骨角=FTA)をなし、生理的外反を示す。
❌ 誤り。大腿骨の骨幹は斜めに走る。正しくは大腿骨と脛骨の長軸は外側で約176°の角(大腿脛骨角=FTA)をなし、生理的外反を示す。
5. 屈曲の最終可動域に近づくにつれ滑り運動となる。
✅ 正しい。(=正答)屈曲の初期は転がりが主で、屈曲が深くなるにつれ滑りの割合が増える。
✅ 正しい。(=正答)屈曲の初期は転がりが主で、屈曲が深くなるにつれ滑りの割合が増える。
【試験対策ポイント】
- 屈曲:初期は転がり → 深くなるにつれ滑り
- 伸展の最終域:下腿の外旋(スクリューホームムーブメント)
- 前十字靱帯:脛骨の前方移動・過伸展を制動/後十字靱帯:脛骨の後方移動を制動
- 関節面:脛骨=内側顆が広い・大腿骨=内側顆が前後に長い/FTAは約176°(生理的外反)
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