PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第61回 理学療法士国家試験 午前 第2問

理学療法評価学第61回午前

第61回 理学療法士国家試験 午前 第2問(理学療法評価学)の正答は 3 です。段階1(筋収縮を触知できるか確認する検査)で、足部を底屈・外がえし位にした状態で第5中足骨基部付近の腱を触知している。

問題
70歳の男性。糖尿病性ニューロパチー。下腿筋の萎縮と筋力低下が著明のためDanielsらの徒手筋力テストを行ったところ、関節運動が全く生じなかったため、段階1の検査を図のように実施した。対象としている筋はどれか。
第61回午前第2問 図
  1. 1. 後脛骨筋
  2. 2. 前脛骨筋
  3. 3. 短腓骨筋
  4. 4. 長母指屈筋
  5. 5. ヒラメ筋

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 短腓骨筋

段階1(筋収縮を触知できるか確認する検査)で、足部を底屈・外がえし位にした状態で第5中足骨基部付近の腱を触知している。外がえし(外反)に働く短腓骨筋の収縮を確認している場面である。


【各選択肢の解説】

1. 後脛骨筋
❌ 誤り。後脛骨筋は内がえし(内反)筋で、内果後方を走行する。図の外側での触診とは一致しない。
2. 前脛骨筋
❌ 誤り。前脛骨筋は背屈+内がえしに働き、足関節前内側を走行する。図の底屈・外側触診とは一致しない。
3. 短腓骨筋
✅ 正しい。短腓骨筋は外がえし筋で、第5中足骨基部に停止する。外がえし位での外側遠位の腱触知は短腓骨筋の段階1検査に相当する。
4. 長母指屈筋
❌ 誤り。長母指屈筋は母指の屈曲に働き、足底内側を走行する。外側での触診とは一致しない。
5. ヒラメ筋
❌ 誤り。ヒラメ筋は足関節底屈の主働筋だが、アキレス腱を介し踵骨後方に停止する。外側中足骨部の触診とは異なる。

【試験対策ポイント】

段階1(Trace)は関節運動が起きない筋に対し、収縮の触知だけで判定するMMTの段階。足部の外がえし筋=長・短腓骨筋(浅腓骨神経)、内がえし筋=前脛骨筋+後脛骨筋。糖尿病性ニューロパチーは末梢優位・左右対称性の感覚運動障害が特徴である。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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