第61回 理学療法士国家試験 午前 第9問
理学療法治療学第61回午前
第61回 理学療法士国家試験 午前 第9問(理学療法治療学)の正答は 5 です。開胸術翌日・人工呼吸管理中で、高用量の昇圧剤を使ってようやく血圧を保っている=循環が不安定である。
問題
80歳の男性。食道癌に対する開胸手術翌日で、経口挿管人工呼吸管理中。鼠径部から高用量の昇圧剤を投与して血圧の安定に努めている。理学療法で最も適切なのはどれか。
- 1. 能動的座位練習
- 2. 呼吸筋トレーニング
- 3. 非上肢支持持久性運動
- 4. 股関節伸展の関節可動域運動
- 5. 下肢筋に対する神経筋電気刺激 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 41.2%難問
85人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 下肢筋に対する神経筋電気刺激
開胸術翌日・人工呼吸管理中で、高用量の昇圧剤を使ってようやく血圧を保っている=循環が不安定である。この時期は離床や能動運動の開始基準を満たさない(日本集中治療医学会 集中治療における早期リハビリテーション エキスパートコンセンサス 2017)。臥位のまま循環への負荷が小さく、筋萎縮の予防をねらえる神経筋電気刺激(NMES)が最も適切である。
【各選択肢の解説】
1. 能動的座位練習
❌ 誤り。座位は血圧低下などの循環変動を招き、高用量昇圧剤を使う時期には行わない。正しくは循環が安定してから段階的に離床を進める。
❌ 誤り。座位は血圧低下などの循環変動を招き、高用量昇圧剤を使う時期には行わない。正しくは循環が安定してから段階的に離床を進める。
2. 呼吸筋トレーニング
❌ 誤り。術翌日の人工呼吸管理中で循環が不安定な時期に負荷をかける練習は行わない。正しくは呼吸筋トレーニングは全身状態が安定し、ウィーニングの段階などで検討する。
❌ 誤り。術翌日の人工呼吸管理中で循環が不安定な時期に負荷をかける練習は行わない。正しくは呼吸筋トレーニングは全身状態が安定し、ウィーニングの段階などで検討する。
3. 非上肢支持持久性運動
❌ 誤り。上肢を支えずに行う持久性の運動で、主に安定期のCOPDなどに用いる。正しくは循環が安定し能動運動ができる患者に行う運動であり、本例には負荷が大きすぎる。
❌ 誤り。上肢を支えずに行う持久性の運動で、主に安定期のCOPDなどに用いる。正しくは循環が安定し能動運動ができる患者に行う運動であり、本例には負荷が大きすぎる。
4. 股関節伸展の関節可動域運動
❌ 誤り。鼠径部には昇圧剤のカテーテルが入っており、股関節を動かすとカテーテルの屈曲・抜去を招くおそれがある。正しくはカテーテル刺入部の関節は大きく動かさない。
❌ 誤り。鼠径部には昇圧剤のカテーテルが入っており、股関節を動かすとカテーテルの屈曲・抜去を招くおそれがある。正しくはカテーテル刺入部の関節は大きく動かさない。
5. 下肢筋に対する神経筋電気刺激(=正答)
✅ 正しい。患者の能動的な努力や体位変換を必要とせず、循環への負荷が小さい。人工呼吸管理中の下肢筋萎縮の予防に用いる。
✅ 正しい。患者の能動的な努力や体位変換を必要とせず、循環への負荷が小さい。人工呼吸管理中の下肢筋萎縮の予防に用いる。
【試験対策ポイント】
- 高用量昇圧剤=循環不安定→離床・能動運動はまだ。臥位でできる介入を選ぶ
- 鼠径部のカテーテル(大腿静脈・大腿動脈)→股関節の運動に注意
- NMES=能動運動ができない時期の筋萎縮予防
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