第61回 理学療法士国家試験 午前 第10問
臨床医学第61回午前
第61回 理学療法士国家試験 午前 第10問(臨床医学)の正答は 3 です。単純X線では脛骨近位の骨幹端に境界のはっきりしない硬化像があり、MRIでは脛骨近位の骨髄に広い信号変化と、骨の外へ張り出す軟部腫瘤がみられる。
問題
12歳の男児。約2か月来の膝関節痛を主訴に近医を受診した。陸上部に所属しているが、特に外傷の既往はない。下腿近位部の腫脹、圧痛、安静時痛を認めた。膝関節の可動域は疼痛のため、著明に制限されていた。単純X線画像およびMRI画像(別冊No. 2)を別に示す。画像所見で異常を指摘され、紹介受診となった。発熱はなく全身状態は良好。血液検査では炎症反応は正常で、ALPの上昇を認めた。最も考えられる疾患はどれか。
- 1. 骨挫傷
- 2. 骨髄炎
- 3. 骨肉腫 ✓
- 4. 軟骨肉腫
- 5. 疲労骨折
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 55.9%標準
93人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 骨肉腫
単純X線では脛骨近位の骨幹端に境界のはっきりしない硬化像があり、MRIでは脛骨近位の骨髄に広い信号変化と、骨の外へ張り出す軟部腫瘤がみられる。12歳・膝周囲・安静時痛・外傷なし・炎症反応正常・ALP上昇がそろい、骨肉腫を最も考える。
【各選択肢の解説】
1. 骨挫傷
❌ 誤り。外傷の既往がなく、骨外の軟部腫瘤もある。正しくは骨挫傷は外傷の後にMRIで骨髄の浮腫として見えるもので、腫瘤はつくらない。
❌ 誤り。外傷の既往がなく、骨外の軟部腫瘤もある。正しくは骨挫傷は外傷の後にMRIで骨髄の浮腫として見えるもので、腫瘤はつくらない。
2. 骨髄炎
❌ 誤り。発熱がなく炎症反応も正常である。正しくは骨髄炎は発熱・CRP上昇・白血球増加などの炎症所見を伴うことが多い。
❌ 誤り。発熱がなく炎症反応も正常である。正しくは骨髄炎は発熱・CRP上昇・白血球増加などの炎症所見を伴うことが多い。
3. 骨肉腫(=正答)
✅ 正しい。10歳代に多く、大腿骨遠位・脛骨近位の骨幹端に好発し、骨外へ広がる腫瘤とALP上昇をみる。本例の年齢・部位・画像・検査に一致する。
✅ 正しい。10歳代に多く、大腿骨遠位・脛骨近位の骨幹端に好発し、骨外へ広がる腫瘤とALP上昇をみる。本例の年齢・部位・画像・検査に一致する。
4. 軟骨肉腫
❌ 誤り。12歳という年齢が合わない。正しくは軟骨肉腫は中高年に多く、骨盤や大腿骨近位・上腕骨近位などに好発する。
❌ 誤り。12歳という年齢が合わない。正しくは軟骨肉腫は中高年に多く、骨盤や大腿骨近位・上腕骨近位などに好発する。
5. 疲労骨折
❌ 誤り。運動部ではあるが、骨外の軟部腫瘤や広い骨髄病変は説明できない。正しくは疲労骨折は繰り返す負荷による骨折線や骨膜反応が主で、運動を休めば痛みが軽くなるのが典型である。
❌ 誤り。運動部ではあるが、骨外の軟部腫瘤や広い骨髄病変は説明できない。正しくは疲労骨折は繰り返す負荷による骨折線や骨膜反応が主で、運動を休めば痛みが軽くなるのが典型である。
【試験対策ポイント】
| 疾患 | 年齢 | 好発部位 | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 骨肉腫 | 10歳代 | 大腿骨遠位・脛骨近位 | 安静時痛・軟部腫瘤・ALP上昇 |
| 軟骨肉腫 | 中高年 | 骨盤・大腿骨近位 | 年齢 |
| 骨髄炎 | 小児に多い | 長管骨の骨幹端 | 発熱・炎症反応 |
- 「若い・膝周囲・安静時痛・ALP上昇」=骨肉腫
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