第61回 理学療法士国家試験 午前 第13問
臨床医学第61回午前
第61回 理学療法士国家試験 午前 第13問(臨床医学)の正答は 4 です。第6頸髄損傷(高位脊損)で頭痛・顔面紅潮・発汗・著明な高血圧(220/100mmHg)は自律神経過反射(自律神経過緊張反射)の典型症状である。
問題
64歳の男性。第6頸髄損傷(AIS A)の診断で回復期リハビリテーション病棟に入院して治療が行われている。リハビリテーション治療前の問診で頭痛の訴えがあり、顔面紅潮、発汗を認めた。血圧を測定したところ、220/100 mmHgであった。この状態で適切なのはどれか。
- 1. 頻脈を認める。
- 2. 体位を臥位にする。
- 3. 重篤な合併症は生じない。
- 4. 排尿・排便状況を確認する。 ✓
- 5. 腰髄損傷の患者にも生じやすい。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
24人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 排尿・排便状況を確認する。
第6頸髄損傷(高位脊損)で頭痛・顔面紅潮・発汗・著明な高血圧(220/100mmHg)は自律神経過反射(自律神経過緊張反射)の典型症状である。最大の誘因は膀胱充満や便塊貯留などの誘発刺激であり、まず排尿・排便状況を確認して原因を除去する。
【各選択肢の解説】
1. 頻脈を認める。
❌ 誤り。自律神経過反射では高血圧に対する反射性の徐脈を呈することが多い。頻脈は典型像ではない。
❌ 誤り。自律神経過反射では高血圧に対する反射性の徐脈を呈することが多い。頻脈は典型像ではない。
2. 体位を臥位にする。
❌ 誤り。血圧を下げるためには起座位(上半身を起こす)にして下肢を下げる。臥位は脳血圧をさらに上げるため不適切。
❌ 誤り。血圧を下げるためには起座位(上半身を起こす)にして下肢を下げる。臥位は脳血圧をさらに上げるため不適切。
3. 重篤な合併症は生じない。
❌ 誤り。著明な高血圧から脳出血・痙攣など重篤な合併症を起こしうる救急対応を要する病態である。
❌ 誤り。著明な高血圧から脳出血・痙攣など重篤な合併症を起こしうる救急対応を要する病態である。
4. 排尿・排便状況を確認する。
✅ 正しい。膀胱充満・尿閉・便秘が最多の誘因。膀胱・直腸の状態を確認し、誘発刺激を除去することが最優先の対応となる。
✅ 正しい。膀胱充満・尿閉・便秘が最多の誘因。膀胱・直腸の状態を確認し、誘発刺激を除去することが最優先の対応となる。
5. 腰髄損傷の患者にも生じやすい。
❌ 誤り。自律神経過反射は概ね第6胸髄(T6)以上の高位損傷で生じる。腰髄損傷では起こりにくい。
❌ 誤り。自律神経過反射は概ね第6胸髄(T6)以上の高位損傷で生じる。腰髄損傷では起こりにくい。
【試験対策ポイント】
自律神経過反射=T6以上の脊損+誘発刺激(膀胱充満・便秘が最多)→突然の高血圧・頭痛・顔面紅潮・発汗・反射性徐脈。対応は①起座位にする②誘因(膀胱・直腸)を除去③降圧。放置すると脳出血など致命的合併症を生じる救急病態である。
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