第61回 理学療法士国家試験 午前 第17問
理学療法治療学第61回午前
第61回 理学療法士国家試験 午前 第17問(理学療法治療学)の正答は 5 です。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は進行性で、過用(オーバーユース)による筋疲労を避けることが原則。
問題
45歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から半年経過しているが、ADLは自立している。主に下肢の筋力低下および鶏歩が認められる。理学療法で最も適切なのはどれか。
- 1. 車椅子操作の練習
- 2. 下肢の漸増抵抗運動
- 3. 両松葉杖での歩行練習
- 4. 下肢に対する感覚再教育
- 5. プラスチックAFOを装着した歩行練習 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 75%参考値
16人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — プラスチックAFOを装着した歩行練習
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は進行性で、過用(オーバーユース)による筋疲労を避けることが原則。本症例は下肢筋力低下と鶏歩(下垂足による)がみられるため、短下肢装具(プラスチックAFO)で足関節背屈を補助し、安全な歩行を維持するのが最も適切である。
【各選択肢の解説】
1. 車椅子操作の練習
❌ 誤り。ADL自立・歩行可能な段階であり、現時点で車椅子操作の練習を優先する時期ではない。歩行機能の維持が先決。
❌ 誤り。ADL自立・歩行可能な段階であり、現時点で車椅子操作の練習を優先する時期ではない。歩行機能の維持が先決。
2. 下肢の漸増抵抗運動
❌ 誤り。ALSでは過負荷の筋力増強は過用性筋力低下を招くため避ける。漸増抵抗運動は不適切。
❌ 誤り。ALSでは過負荷の筋力増強は過用性筋力低下を招くため避ける。漸増抵抗運動は不適切。
3. 両松葉杖での歩行練習
❌ 誤り。両松葉杖は上肢への負担が大きく、進行性疾患で上肢を疲労させる選択は望ましくない。下垂足はまず装具で対応する。
❌ 誤り。両松葉杖は上肢への負担が大きく、進行性疾患で上肢を疲労させる選択は望ましくない。下垂足はまず装具で対応する。
4. 下肢に対する感覚再教育
❌ 誤り。ALSは運動ニューロン障害で感覚障害は通常きたさない。感覚再教育は適応とならない。
❌ 誤り。ALSは運動ニューロン障害で感覚障害は通常きたさない。感覚再教育は適応とならない。
5. プラスチックAFOを装着した歩行練習
✅ 正しい。下垂足による鶏歩に対しプラスチックAFOで背屈を補助すれば、躓きを防ぎ安全な歩行を維持できる。過用を避けた現実的な介入である。
✅ 正しい。下垂足による鶏歩に対しプラスチックAFOで背屈を補助すれば、躓きを防ぎ安全な歩行を維持できる。過用を避けた現実的な介入である。
【試験対策ポイント】
ALSのリハは「過用を避け、残存機能を維持」が原則。漸増抵抗運動など高負荷は禁忌。下垂足(鶏歩)にはプラスチックAFOで対応。ALSは上位+下位運動ニューロン障害で感覚は保たれる点が重要で、感覚再教育は不適切。進行に応じてADL・呼吸・コミュニケーション支援へ移行する。
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