第61回 理学療法士国家試験 午前 第45問
理学療法治療学第61回午前
第61回 理学療法士国家試験 午前 第45問(理学療法治療学)の正答は 5 です。腹臥位では重力により下側(腹側)に血流が多く分布し、同時に換気も比較的均等化されることで換気血流比が改善し、酸素化が向上します(重症呼吸不全の腹臥位療法の根拠)。
問題
呼吸に対する腹臥位の効果で正しいのはどれか。
- 1. 上部胸式呼吸を促進する。
- 2. 左舌区からの排痰を促す。
- 3. 座位に比べて肺活量が増加する。
- 4. 立位に比べて換気は肺尖部に多く分布する。
- 5. 背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布する。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 66.7%参考値
18人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布する。
腹臥位では重力により下側(腹側)に血流が多く分布し、同時に換気も比較的均等化されることで換気血流比が改善し、酸素化が向上します(重症呼吸不全の腹臥位療法の根拠)。
【各選択肢の解説】
1. 上部胸式呼吸を促進する。
❌ 誤り。腹臥位ではむしろ背側・下側肺の換気が促され、上部胸式呼吸の促進が主目的ではありません。
❌ 誤り。腹臥位ではむしろ背側・下側肺の換気が促され、上部胸式呼吸の促進が主目的ではありません。
2. 左舌区からの排痰を促す。
❌ 誤り。腹臥位は背側区域からの排痰に有利で、舌区(前方上葉)の排痰には別の体位を用います。
❌ 誤り。腹臥位は背側区域からの排痰に有利で、舌区(前方上葉)の排痰には別の体位を用います。
3. 座位に比べて肺活量が増加する。
❌ 誤り。一般に肺活量は座位・立位で最大となり、腹臥位で増加するわけではありません。
❌ 誤り。一般に肺活量は座位・立位で最大となり、腹臥位で増加するわけではありません。
4. 立位に比べて換気は肺尖部に多く分布する。
❌ 誤り。立位では重力で肺底部の換気が多くなります。腹臥位で肺尖部に偏るわけではありません。
❌ 誤り。立位では重力で肺底部の換気が多くなります。腹臥位で肺尖部に偏るわけではありません。
5. 背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布する。
✅ 正しい。重力により下側となる腹側に血流が多く分布します。
✅ 正しい。重力により下側となる腹側に血流が多く分布します。
【試験対策ポイント】
体位と換気・血流は「重力で下側に血流が多い」が基本原則。腹臥位では腹側(下側)に血流が増え、背側肺の虚脱が改善し換気が均等化するため、ARDS等の重症呼吸不全で酸素化改善を狙う腹臥位療法が行われます。換気は安静時には下側(重力側)が多い点も合わせて整理しましょう。
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