第61回 理学療法士国家試験 午前 第83問
理学療法治療学第61回午前
第61回 理学療法士国家試験 午前 第83問(理学療法治療学)の正答は 3・4 です。多発性硬化症(MS)は脱髄性疾患で、運動失調・視神経炎・易疲労性が特徴です。
問題
多発性硬化症のリハビリテーション治療で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 痙縮に対して温熱療法を行う。
- 2. 筋力低下に対して1RMを反復し強化する。
- 3. 運動失調に対して重錘を負荷して練習を行う。 ✓
- 4. 視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。 ✓
- 5. 歩行障害に対して早期から下肢装具を作製する。
正答:3・4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 28.6%参考値
14人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3・4番 — 運動失調に対して重錘を負荷して練習を行う/視野欠損に対して照明などの環境整備を行う
多発性硬化症(MS)は脱髄性疾患で、運動失調・視神経炎・易疲労性が特徴です。運動失調には重錘負荷で固有感覚入力を増やし動揺を抑える方法が有効で、視野欠損には環境整備で代償します。体温上昇で症状が悪化するUhthoff現象に注意が必要です。
【各選択肢の解説】
1. 痙縮に対して温熱療法を行う。
❌ 誤り。MSは体温上昇で症状悪化(Uhthoff現象)するため、過度の温熱は避けます。
❌ 誤り。MSは体温上昇で症状悪化(Uhthoff現象)するため、過度の温熱は避けます。
2. 筋力低下に対して1RMを反復し強化する。
❌ 誤り。易疲労性が強く、最大負荷の反復は過用性筋力低下を招くため不適切です。
❌ 誤り。易疲労性が強く、最大負荷の反復は過用性筋力低下を招くため不適切です。
3. 運動失調に対して重錘を負荷して練習を行う。
✅ 正しい。重錘負荷で固有感覚を高め、運動失調による動揺を軽減できます。
✅ 正しい。重錘負荷で固有感覚を高め、運動失調による動揺を軽減できます。
4. 視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。
✅ 正しい。視機能障害は代償・環境整備で対応します。
✅ 正しい。視機能障害は代償・環境整備で対応します。
5. 歩行障害に対して早期から下肢装具を作製する。
❌ 誤り。再発寛解で症状が変動するため、早期からの装具作製は適切とは限りません。
❌ 誤り。再発寛解で症状が変動するため、早期からの装具作製は適切とは限りません。
【試験対策ポイント】
MSのキーワードはUhthoff現象(体温上昇で悪化)と易疲労性。よって「温熱」「高強度・最大反復運動」は不適切と判断できます。運動は疲労を避けた中等度で、過熱を防ぎます。重錘負荷による運動失調アプローチ、環境整備による視覚代償は他疾患でも共通の考え方です。
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