第61回 理学療法士国家試験 午後 第5問
理学療法治療学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第5問(理学療法治療学)の正答は 4 です。高位型橈骨神経麻痺で長橈側手根伸筋より遠位(総指伸筋・固有示指伸筋・長母指伸筋など)が麻痺し、下垂手(drop hand)となる。
問題
58歳の男性。飲酒後に自宅ソファーで寝てしまい、起床時に右手が動かなくなったことを主訴に受診。橈骨神経麻痺(高位型)と診断された。長橈側手根伸筋より遠位の橈骨神経支配の筋はMMTで0〜1レベルであった。1か月後も自然回復を認めなかったため、上肢装具を作製することになった。作製する装具で最も適切なのはどれか。
- 1. 図1
- 2. 図2
- 3. 図3
- 4. 図4 ✓
- 5. 図5
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
18人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 図4
高位型橈骨神経麻痺で長橈側手根伸筋より遠位(総指伸筋・固有示指伸筋・長母指伸筋など)が麻痺し、下垂手(drop hand)となる。図4は手関節・MP関節・母指を伸展補助するコックアップスプリント(長対立+指伸展補助の動的装具)で、伸展機能を代償し対立を保つため最適。
【各選択肢の解説】
1. 図1
❌ 誤り。アームスリング(三角巾型)で肩・肘の懸垂用。手指伸展麻痺の機能代償にならない。
❌ 誤り。アームスリング(三角巾型)で肩・肘の懸垂用。手指伸展麻痺の機能代償にならない。
2. 図2
❌ 誤り。BFO(食事用の上肢支持装置)で、上肢全体の重力除去用。下垂手の伸展補助には不適。
❌ 誤り。BFO(食事用の上肢支持装置)で、上肢全体の重力除去用。下垂手の伸展補助には不適。
3. 図3
❌ 誤り。手関節背屈を固定する静的コックアップ装具だが、指・母指の伸展補助機構がなく下垂手の機能代償が不十分。
❌ 誤り。手関節背屈を固定する静的コックアップ装具だが、指・母指の伸展補助機構がなく下垂手の機能代償が不十分。
4. 図4
✅ 正しい。手関節背屈位を保持しつつ、ばね機構でMP関節・母指の伸展を動的に補助する装具で、下垂手に最適。
✅ 正しい。手関節背屈位を保持しつつ、ばね機構でMP関節・母指の伸展を動的に補助する装具で、下垂手に最適。
5. 図5
❌ 誤り。図は主に母指・MPのみを対象とした装具で、橈骨神経麻痺の手関節・全指伸展障害を十分に補えない。
❌ 誤り。図は主に母指・MPのみを対象とした装具で、橈骨神経麻痺の手関節・全指伸展障害を十分に補えない。
【試験対策ポイント】
高位橈骨神経麻痺=下垂手。対する装具は手関節・MP・母指伸展を補助する動的コックアップ(トーマス型)スプリント。神経麻痺と装具の対応を整理:正中神経麻痺(猿手)→短対立装具、尺骨神経麻痺(鷲手)→ナックルベンダー(MP屈曲位保持)、橈骨神経麻痺(下垂手)→コックアップ。原因は飲酒後の上腕圧迫(Saturday night palsy)が典型。
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