第61回 理学療法士国家試験 午後 第7問
理学療法治療学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第7問(理学療法治療学)の正答は 3 です。X線で左股関節に人工股関節(THA)を認める。
問題
65歳の女性。左変形性股関節症。3年前からの左股関節痛に対して、後方進入法で人工股関節置換術を受けた。術後のX線写真(別冊No. 1)を別に示す。手術後3週までの患側下肢に対する理学療法で正しいのはどれか。
- 1. 術後3週は免荷とする。
- 2. 術後3日はベッド上安静とする。
- 3. 術後翌日から筋力増強運動を開始する。 ✓
- 4. 立ち上がり動作は股関節内旋位で行う。
- 5. 術後2週は股関節を45度以上屈曲しない。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 64.3%参考値
14人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 術後翌日から筋力増強運動を開始する。
X線で左股関節に人工股関節(THA)を認める。後方進入法THAでは早期離床・早期リハが標準で、術後翌日から筋力増強運動(等尺性収縮など)を開始する。脱臼肢位(後方進入では屈曲・内転・内旋の複合)を避けながら進めるのが原則。
【各選択肢の解説】
1. 術後3週は免荷とする。
❌ 誤り。セメントレスでも通常は術後早期から部分荷重〜全荷重が許可される。3週免荷は過度で廃用を招く。
❌ 誤り。セメントレスでも通常は術後早期から部分荷重〜全荷重が許可される。3週免荷は過度で廃用を招く。
2. 術後3日はベッド上安静とする。
❌ 誤り。THAは早期離床が原則で、翌日から起立・歩行訓練を進める。3日間の安静は深部静脈血栓症などのリスクを高める。
❌ 誤り。THAは早期離床が原則で、翌日から起立・歩行訓練を進める。3日間の安静は深部静脈血栓症などのリスクを高める。
3. 術後翌日から筋力増強運動を開始する。
✅ 正しい。脱臼肢位を避けながら、翌日から大殿筋・中殿筋・大腿四頭筋の筋力増強運動を開始するのが標準的プロトコル。
✅ 正しい。脱臼肢位を避けながら、翌日から大殿筋・中殿筋・大腿四頭筋の筋力増強運動を開始するのが標準的プロトコル。
4. 立ち上がり動作は股関節内旋位で行う。
❌ 誤り。後方進入法では屈曲+内転+内旋が脱臼肢位。内旋位での立ち上がりは脱臼リスクが高く禁忌。
❌ 誤り。後方進入法では屈曲+内転+内旋が脱臼肢位。内旋位での立ち上がりは脱臼リスクが高く禁忌。
5. 術後2週は股関節を45度以上屈曲しない。
❌ 誤り。後方進入では過屈曲(90度以上)に注意するが、45度制限は過度。日常動作に必要な屈曲は許容される。
❌ 誤り。後方進入では過屈曲(90度以上)に注意するが、45度制限は過度。日常動作に必要な屈曲は許容される。
【試験対策ポイント】
THAの脱臼肢位は進入法で異なる。後方進入=屈曲・内転・内旋(最頻)、前方進入=伸展・内転・外旋。後方では「深いお辞儀・足を組む・横座り」を避ける。術後リハは早期離床・早期筋力増強が基本で、長期免荷や長期安静は誤り。脱臼予防指導(低い椅子・しゃがみ込みを避ける・外転枕)も頻出。
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