第61回 理学療法士国家試験 午後 第8問
理学療法治療学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第8問(理学療法治療学)の正答は 3 です。COPDでは、腕を肩より上に挙げる動作で肩甲帯の筋が上肢の保持に使われ、呼吸補助筋として働けなくなるため息切れが強まる。
問題
70歳の女性。COPD。自宅療養中でADLは自立しているが、自宅内の動作でたびたび息切れが生じている。呼吸困難感を減少させる生活指導で正しいのはどれか。
- 1. 寝具は布団にする。
- 2. 階段では吸気時に昇段する。
- 3. 洗濯物は肩よりも低い位置に干す。 ✓
- 4. 荷物は前かがみの姿勢で持ち上げる。
- 5. 浴室に低いシャワーチェアを設置する。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 79.5%やさしい
73人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 洗濯物は肩よりも低い位置に干す。
COPDでは、腕を肩より上に挙げる動作で肩甲帯の筋が上肢の保持に使われ、呼吸補助筋として働けなくなるため息切れが強まる。干す位置を肩より低くすれば上肢挙上を避けられる。
【各選択肢の解説】
1. 寝具は布団にする。
❌ 誤り。布団からの起き上がり・床からの立ち上がりは前かがみと力みを伴い、息切れを招く。正しくはベッドを使って起居動作の負担を減らす。
❌ 誤り。布団からの起き上がり・床からの立ち上がりは前かがみと力みを伴い、息切れを招く。正しくはベッドを使って起居動作の負担を減らす。
2. 階段では吸気時に昇段する。
❌ 誤り。動作を吸気に合わせると息こらえが起きやすく、呼吸が乱れる。正しくは呼気(口すぼめ呼吸)に合わせて昇段し、吸気では立ち止まる。
❌ 誤り。動作を吸気に合わせると息こらえが起きやすく、呼吸が乱れる。正しくは呼気(口すぼめ呼吸)に合わせて昇段し、吸気では立ち止まる。
3. 洗濯物は肩よりも低い位置に干す。
✅ 正しい(=正答)。上肢挙上を避けることで呼吸補助筋が呼吸に使え、息切れが減る。
✅ 正しい(=正答)。上肢挙上を避けることで呼吸補助筋が呼吸に使え、息切れが減る。
4. 荷物は前かがみの姿勢で持ち上げる。
❌ 誤り。前かがみは腹部を圧迫して横隔膜の動きを妨げ、持ち上げるときの息こらえも加わる。正しくは膝を曲げて体に近づけ、呼気に合わせて持ち上げる。
❌ 誤り。前かがみは腹部を圧迫して横隔膜の動きを妨げ、持ち上げるときの息こらえも加わる。正しくは膝を曲げて体に近づけ、呼気に合わせて持ち上げる。
5. 浴室に低いシャワーチェアを設置する。
❌ 誤り。低い椅子は立ち座りで深い前かがみと力みが要る。正しくは座面の高いシャワーチェアにする。
❌ 誤り。低い椅子は立ち座りで深い前かがみと力みが要る。正しくは座面の高いシャワーチェアにする。
【試験対策ポイント】
COPDの生活指導で避ける動作
- 上肢挙上(物干し・高い棚・洗髪)
- 前かがみ(靴下・低い椅子・床の物を拾う)
- 息こらえ(重い物を持つ・排便時のいきみ)
- 動作は呼気に合わせ、口すぼめ呼吸でゆっくり行う
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