第61回 理学療法士国家試験 午後 第11問
臨床医学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第11問(臨床医学)の正答は 1 です。突然の右片麻痺と構音障害で脳卒中が疑われ、発症1時間の単純CTでは異常がない。
問題
78歳の男性。18時に突然右上下肢の脱力、呂律困難を自覚し救急搬送された。元々ADLは自立しており、高血圧症に対して通院中であった。19時に病院に到着し、頭部単純CTで明らかな異常所見は見つからなかった。次に行う頭部画像検査で最も適切なのはどれか。
- 1. MRI ✓
- 2. PET
- 3. SPECT
- 4. 造影CT
- 5. X線検査
正答:1番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 84.7%やさしい
72人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — MRI
突然の右片麻痺と構音障害で脳卒中が疑われ、発症1時間の単純CTでは異常がない。CTは出血の除外には優れるが、超急性期の脳梗塞はほとんど写らない。MRI拡散強調像(DWI)は発症早期から梗塞巣を高信号として示すため、次に行う検査として最も適切である。
【各選択肢の解説】
1. MRI
✅ 正しい(=正答)。拡散強調像で超急性期の梗塞を早期に検出でき、血栓溶解療法の判断にも使われる。
✅ 正しい(=正答)。拡散強調像で超急性期の梗塞を早期に検出でき、血栓溶解療法の判断にも使われる。
2. PET
❌ 誤り。PETは糖代謝などを見る検査で、救急の場で梗塞の有無を確かめるには使わない。正しくは腫瘍や認知症の評価などに用いる。
❌ 誤り。PETは糖代謝などを見る検査で、救急の場で梗塞の有無を確かめるには使わない。正しくは腫瘍や認知症の評価などに用いる。
3. SPECT
❌ 誤り。SPECTは脳血流の分布を見るが、準備と撮像に時間がかかり超急性期の診断には向かない。正しくは慢性期の脳血流評価などに用いる。
❌ 誤り。SPECTは脳血流の分布を見るが、準備と撮像に時間がかかり超急性期の診断には向かない。正しくは慢性期の脳血流評価などに用いる。
4. 造影CT
❌ 誤り。造影CTは血管や血流の情報を加えるが、早期の梗塞巣そのものはDWIほど鋭敏に写らない。正しくは主幹動脈の閉塞を見るCT血管造影として補助的に使われ、梗塞巣の確認はMRIが優れる。
❌ 誤り。造影CTは血管や血流の情報を加えるが、早期の梗塞巣そのものはDWIほど鋭敏に写らない。正しくは主幹動脈の閉塞を見るCT血管造影として補助的に使われ、梗塞巣の確認はMRIが優れる。
5. X線検査
❌ 誤り。頭部単純X線では脳実質の病変は写らない。正しくは頭蓋骨骨折の評価などに用いる。
❌ 誤り。頭部単純X線では脳実質の病変は写らない。正しくは頭蓋骨骨折の評価などに用いる。
【試験対策ポイント】
| 検査 | 急性期脳卒中での役割 |
|---|---|
| 単純CT | 出血の除外(出血は直後から高吸収) |
| MRI拡散強調像 | 超急性期の梗塞を早期に検出 |
| CT血管造影・MRA | 主幹動脈の閉塞の確認 |
rt-PA静注療法は発症4.5時間以内が適応(日本脳卒中学会 rt-PA静注療法適正治療指針 第三版 2019年)。
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