第61回 理学療法士国家試験 午後 第19問
理学療法治療学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第19問(理学療法治療学)の正答は 3 です。麻痺レベルL5では、L5より上の髄節が支配する筋(腸腰筋・大腿四頭筋・前脛骨筋など)は働くが、S1以下の筋は弱い。
問題
8歳の男児。二分脊椎。麻痺レベルはL5。装具なしでも歩行可能であるが、バランスを崩し不安定である。歩行を安定させるため筋力増強運動を行う。増強する筋で最優先するのはどれか。
- 1. 腸腰筋
- 2. 大殿筋
- 3. 中殿筋 ✓
- 4. 大腿四頭筋
- 5. 前脛骨筋
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 49.4%難問
79人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 中殿筋
麻痺レベルL5では、L5より上の髄節が支配する筋(腸腰筋・大腿四頭筋・前脛骨筋など)は働くが、S1以下の筋は弱い。中殿筋(上殿神経 L4〜S1)は一部残るものの弱く、立脚期に骨盤を水平に保てず側方へ動揺する(Trendelenburg徴候)。残存していて鍛えれば歩行の側方安定に直結する中殿筋を最優先で強化する。
【各選択肢の解説】
1. 腸腰筋
❌ 誤り。腸腰筋は主にL1〜L3の支配で、L5レベルでは十分に働いている。正しくは歩行の側方の安定には股関節外転筋が要る。
❌ 誤り。腸腰筋は主にL1〜L3の支配で、L5レベルでは十分に働いている。正しくは歩行の側方の安定には股関節外転筋が要る。
2. 大殿筋
❌ 誤り。大殿筋(下殿神経 L5〜S2)は主にS1以下の支配で、L5レベルでは働きが乏しい。正しくは側方へのふらつきを抑えるのは股関節外転筋(中殿筋)である。
❌ 誤り。大殿筋(下殿神経 L5〜S2)は主にS1以下の支配で、L5レベルでは働きが乏しい。正しくは側方へのふらつきを抑えるのは股関節外転筋(中殿筋)である。
3. 中殿筋
✅ 正しい(=正答)。股関節外転筋として片脚立脚で骨盤を水平に保ち、強化すると歩行の側方安定性が高まる。
✅ 正しい(=正答)。股関節外転筋として片脚立脚で骨盤を水平に保ち、強化すると歩行の側方安定性が高まる。
4. 大腿四頭筋
❌ 誤り。大腿四頭筋はL2〜L4の支配で、L5レベルでは保たれている。正しくは膝の伸展はすでに確保されており、最優先は中殿筋である。
❌ 誤り。大腿四頭筋はL2〜L4の支配で、L5レベルでは保たれている。正しくは膝の伸展はすでに確保されており、最優先は中殿筋である。
5. 前脛骨筋
❌ 誤り。前脛骨筋は主にL4(〜L5)の支配で働いており、装具なしで歩ける理由の1つになっている。正しくはバランスの崩れの原因は股関節外転筋の弱さにある。
❌ 誤り。前脛骨筋は主にL4(〜L5)の支配で働いており、装具なしで歩ける理由の1つになっている。正しくはバランスの崩れの原因は股関節外転筋の弱さにある。
【試験対策ポイント】
二分脊椎の麻痺レベルと働く筋(主な支配)
- L1〜L3:股関節屈曲(腸腰筋)・内転
- L3〜L4:膝関節伸展(大腿四頭筋)
- L4〜L5:足関節背屈(前脛骨筋)・股関節外転(中殿筋)の一部
- S1以下:股関節伸展(大殿筋)・足関節底屈(下腿三頭筋)
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