第61回 理学療法士国家試験 午後 第19問
理学療法治療学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第19問(理学療法治療学)の正答は 3 です。二分脊椎で麻痺レベルL5。
問題
8歳の男児。二分脊椎。麻痺レベルはL5。装具なしでも歩行可能であるが、バランスを崩し不安定である。歩行を安定させるため筋力増強運動を行う。増強する筋で最優先するのはどれか。
- 1. 腸腰筋
- 2. 大殿筋
- 3. 中殿筋 ✓
- 4. 大腿四頭筋
- 5. 前脛骨筋
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 52.9%参考値
17人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 中殿筋
二分脊椎で麻痺レベルL5。L5レベルでは前脛骨筋・長趾伸筋などは機能するが、S1支配の中殿筋(股関節外転筋)が弱化しやすい。中殿筋弱化はTrendelenburg歩行(骨盤の動揺)を招きバランスを崩すため、歩行安定化のために最優先で強化する。
【各選択肢の解説】
1. 腸腰筋
❌ 誤り。腸腰筋はL1-3支配でL5麻痺では保たれている。すでに機能しているため最優先の強化対象ではない。
❌ 誤り。腸腰筋はL1-3支配でL5麻痺では保たれている。すでに機能しているため最優先の強化対象ではない。
2. 大殿筋
❌ 誤り。大殿筋は主にS1支配で弱化しうるが、立位バランス(側方安定)への寄与は中殿筋がより直接的。歩行の動揺改善には中殿筋が優先。
❌ 誤り。大殿筋は主にS1支配で弱化しうるが、立位バランス(側方安定)への寄与は中殿筋がより直接的。歩行の動揺改善には中殿筋が優先。
3. 中殿筋
✅ 正しい。中殿筋(L5-S1、主にS1)は股関節外転・骨盤水平保持を担う。L5麻痺で弱化しTrendelenburg様の動揺を生むため、歩行安定化に最優先で強化する。
✅ 正しい。中殿筋(L5-S1、主にS1)は股関節外転・骨盤水平保持を担う。L5麻痺で弱化しTrendelenburg様の動揺を生むため、歩行安定化に最優先で強化する。
4. 大腿四頭筋
❌ 誤り。大腿四頭筋はL2-4支配でL5麻痺では保たれる。膝伸展は確保されており優先度は低い。
❌ 誤り。大腿四頭筋はL2-4支配でL5麻痺では保たれる。膝伸展は確保されており優先度は低い。
5. 前脛骨筋
❌ 誤り。前脛骨筋はL4-5支配でL5レベルでは機能している。装具なしで歩ける一因であり、強化の最優先ではない。
❌ 誤り。前脛骨筋はL4-5支配でL5レベルでは機能している。装具なしで歩ける一因であり、強化の最優先ではない。
【試験対策ポイント】
二分脊椎の麻痺レベルと残存筋・歩行能力の対応が頻出。L5残存=前脛骨筋(背屈)あり・足背屈位、弱いのは股外転(中殿筋)と足底屈(下腿三頭筋)。中殿筋弱化→Trendelenburg歩行・骨盤動揺。歩行の左右安定には股関節外転筋が要で、装具なし歩行例では特に中殿筋強化が重要。下肢の主要筋の脊髄節(股屈曲L2-3・膝伸展L3-4・足背屈L4-5・股外転/足底屈S1)を整理する。
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