PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第61回 理学療法士国家試験 午後 第20問

臨床心理学第61回午後

第61回 理学療法士国家試験 午後 第20問(臨床心理学)の正答は 5 です。言語理解は良好、発話は流暢、復唱が不良で、「ト、トチ…」のように音韻性錯語に気づいて言い直しを繰り返す(接近行為)。

問題
61歳の女性。脳梗塞による失語症。言語理解は良好である。発語は流暢であるが錯語や保続は認められた。呼称では「時計」を「ト、トチ、、」と誤りに気づき自己修正を繰り返すが、失敗に終わる。復唱も不良である。失語症のタイプで正しいのはどれか。
  1. 1. Broca失語
  2. 2. Wernicke失語
  3. 3. 健忘性失語
  4. 4. 全失語
  5. 5. 伝導失語 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 46.8%難問

111人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 伝導失語

言語理解は良好、発話は流暢、復唱が不良で、「ト、トチ…」のように音韻性錯語に気づいて言い直しを繰り返す(接近行為)。この組み合わせは伝導失語の典型である。病巣は左の縁上回とその下の白質(弓状束)が代表である。


【各選択肢の解説】

1. Broca失語
❌ 誤り。Broca失語は非流暢で、努力性のたどたどしい発話になる。正しくは本例は発話が流暢なので当たらない。
2. Wernicke失語
❌ 誤り。Wernicke失語は流暢だが言語理解が強く障害され、誤りへの気づきも乏しい。正しくは本例は理解が良好で、誤りに自分で気づいている。
3. 健忘性失語
❌ 誤り。健忘性失語は喚語困難が中心で、復唱は良好である。正しくは本例は復唱が不良で、音韻性錯語も目立つ。
4. 全失語
❌ 誤り。全失語は理解・発話・復唱のすべてが重度に障害され、非流暢である。正しくは本例は理解良好で流暢である。
5. 伝導失語
✅ 正しい(=正答)。理解良好・流暢・復唱障害・音韻性錯語と接近行為がそろう。

【試験対策ポイント】

失語流暢性理解復唱
Broca非流暢比較的良好不良
Wernicke流暢不良不良
伝導流暢良好不良
健忘流暢良好良好
全失語非流暢不良不良

伝導失語と健忘性失語は復唱で分ける。

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