第61回 理学療法士国家試験 午後 第21問
運動学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第21問(運動学)の正答は 1・5 です。正常歩行の床反力の理解を問う。
問題
正常歩行時の床反力で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 垂直分力は2峰性の波形を示す。 ✓
- 2. 垂直分力の最小値は体重と等しくなる。
- 3. 左右分力は立脚中期には外向きに働く。
- 4. 前後分力は荷重反応期には前向きに働く。
- 5. 前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる。 ✓
正答:1・5番
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解説
■ 正答:1番・5番 — 垂直分力は2峰性の波形を示す。/前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる。
正常歩行の床反力の理解を問う。垂直分力は荷重応答期と立脚終期に2つのピークを持つ2峰性(M字型)を示し、前後分力は歩行速度が遅くなるとピーク値が小さくなる。この2つが正しい。
【各選択肢の解説】
1. 垂直分力は2峰性の波形を示す。
✅ 正しい。立脚初期(荷重応答期)と立脚後期(蹴り出し)に体重を超える2つのピークがあり、立脚中期に体重を下回る谷を持つM字型(2峰性)を示す。
✅ 正しい。立脚初期(荷重応答期)と立脚後期(蹴り出し)に体重を超える2つのピークがあり、立脚中期に体重を下回る谷を持つM字型(2峰性)を示す。
2. 垂直分力の最小値は体重と等しくなる。
❌ 誤り。垂直分力の最小値は立脚中期で体重より小さくなる(重心上昇に伴う)。体重と等しくなるのは交点付近のみで、最小値ではない。
❌ 誤り。垂直分力の最小値は立脚中期で体重より小さくなる(重心上昇に伴う)。体重と等しくなるのは交点付近のみで、最小値ではない。
3. 左右分力は立脚中期には外向きに働く。
❌ 誤り。立脚中期の左右分力は支持側へ重心を支えるため内向き(外側へ押す床反力=身体には内向き成分)が主体。記述は不適切。
❌ 誤り。立脚中期の左右分力は支持側へ重心を支えるため内向き(外側へ押す床反力=身体には内向き成分)が主体。記述は不適切。
4. 前後分力は荷重反応期には前向きに働く。
❌ 誤り。荷重応答期(踵接地直後)の前後分力は身体に対して後向き(制動)に働く。前向き(駆動)は立脚後期。逆である。
❌ 誤り。荷重応答期(踵接地直後)の前後分力は身体に対して後向き(制動)に働く。前向き(駆動)は立脚後期。逆である。
5. 前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる。
✅ 正しい。前後分力(制動・駆動成分)は速度依存性が高く、歩行が遅くなると加減速が小さくなりピーク値も小さくなる。
✅ 正しい。前後分力(制動・駆動成分)は速度依存性が高く、歩行が遅くなると加減速が小さくなりピーク値も小さくなる。
【試験対策ポイント】
床反力3分力の整理:垂直分力=2峰性(M字、ピークは体重以上・立脚中期は体重以下)/前後分力=立脚前半は制動(後向き)・後半は駆動(前向き)の正弦波状で速度依存/左右分力=支持側へ向かう内向き成分が主。垂直の谷が立脚中期にできる理由は重心が最も高くなり上向き加速度が減るため。前後分力の「制動→駆動」の切替えと速度依存性は頻出。
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