第61回 理学療法士国家試験 午後 第35問
臨床医学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第35問(臨床医学)の正答は 2 です。がんの痛みは身体的な痛みに精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛が重なる「全人的苦痛(トータルペイン)」として捉える。
問題
がん性疼痛で最も適切なのはどれか。
- 1. 突出痛は予測することができない。
- 2. 疼痛のマネジメントには精神的ケアを含む。 ✓
- 3. 多くの場合、単一の原因を指摘することができる。
- 4. がんと診断された時点でがん性疼痛を伴うことはない。
- 5. オピオイド鎮痛薬は軽度の痛みに対しても積極的に使用する。
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 70.6%やさしい
51人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 疼痛のマネジメントには精神的ケアを含む。
がんの痛みは身体的な痛みに精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛が重なる「全人的苦痛(トータルペイン)」として捉える。そのため精神的ケアを含めて対応する。
【各選択肢の解説】
1. 突出痛は予測することができない。
❌ 誤り。突出痛には予測できないものもあるが、体動・排便・処置などで起こるものは予測できる。正しくは、予測できる突出痛があり、その動作の前にレスキュー薬を使って備える。
❌ 誤り。突出痛には予測できないものもあるが、体動・排便・処置などで起こるものは予測できる。正しくは、予測できる突出痛があり、その動作の前にレスキュー薬を使って備える。
2. 疼痛のマネジメントには精神的ケアを含む。
✅ 正しい(=正答)。不安・抑うつは痛みを強めるため、精神的ケアも疼痛マネジメントの一部である。
✅ 正しい(=正答)。不安・抑うつは痛みを強めるため、精神的ケアも疼痛マネジメントの一部である。
3. 多くの場合、単一の原因を指摘することができる。
❌ 誤り。正しくは、腫瘍の浸潤・骨転移・神経の圧迫・治療の副作用など、複数の原因が関わることが多い。
❌ 誤り。正しくは、腫瘍の浸潤・骨転移・神経の圧迫・治療の副作用など、複数の原因が関わることが多い。
4. がんと診断された時点でがん性疼痛を伴うことはない。
❌ 誤り。正しくは、診断の時点ですでに痛みを伴っている例がある。
❌ 誤り。正しくは、診断の時点ですでに痛みを伴っている例がある。
5. オピオイド鎮痛薬は軽度の痛みに対しても積極的に使用する。
❌ 誤り。正しくは、鎮痛薬は痛みの強さに応じて選び、軽度の痛みにはまず非オピオイド鎮痛薬(NSAIDs・アセトアミノフェン)を使う(WHO方式がん疼痛治療法)。
❌ 誤り。正しくは、鎮痛薬は痛みの強さに応じて選び、軽度の痛みにはまず非オピオイド鎮痛薬(NSAIDs・アセトアミノフェン)を使う(WHO方式がん疼痛治療法)。
【試験対策ポイント】
- トータルペイン=身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛
- 鎮痛薬は痛みの強さに応じて選ぶ(軽度=非オピオイド、中等度以上=オピオイド)
- 突出痛=持続痛の上に一時的に強まる痛み。予測できるものは動作前に備える
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