第61回 理学療法士国家試験 午後 第45問
臨床医学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第45問(臨床医学)の正答は 5 です。コリンエステラーゼ阻害薬はアセチルコリン(ACh)を分解する酵素を阻害するので、神経筋接合部のACh濃度が上がり神経筋伝達が強まる。
問題
薬物の作用で適切なのはどれか。
- 1. 抗コリン薬は気管支収縮を促進する。
- 2. 利尿薬は腎臓の水分再吸収を促進する。
- 3. β遮断薬は骨格筋の収縮力を増強する。
- 4. カルシウム拮抗薬は心拍出量を増加させる。
- 5. コリンエステラーゼ阻害薬は神経筋接合部のアセチルコリン濃度を高める。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 31.3%難問
48人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — コリンエステラーゼ阻害薬は神経筋接合部のアセチルコリン濃度を高める。
コリンエステラーゼ阻害薬はアセチルコリン(ACh)を分解する酵素を阻害するので、神経筋接合部のACh濃度が上がり神経筋伝達が強まる。重症筋無力症の治療に使われる。
【各選択肢の解説】
1. 抗コリン薬は気管支収縮を促進する。
❌ 誤り。気管支平滑筋は副交感神経(ACh・ムスカリン受容体)で収縮する。正しくは抗コリン薬はこれを遮断して気管支を拡張させ、COPDの治療に使われる。
❌ 誤り。気管支平滑筋は副交感神経(ACh・ムスカリン受容体)で収縮する。正しくは抗コリン薬はこれを遮断して気管支を拡張させ、COPDの治療に使われる。
2. 利尿薬は腎臓の水分再吸収を促進する。
❌ 誤り。利尿薬は尿細管でのナトリウム・水の再吸収を抑制して尿量を増やす。正しくは再吸収を抑える薬である。
❌ 誤り。利尿薬は尿細管でのナトリウム・水の再吸収を抑制して尿量を増やす。正しくは再吸収を抑える薬である。
3. β遮断薬は骨格筋の収縮力を増強する。
❌ 誤り。β遮断薬は主に心臓のβ1受容体を遮断し、心拍数と心収縮力を下げる。正しくは骨格筋の収縮力を増強する作用はない。
❌ 誤り。β遮断薬は主に心臓のβ1受容体を遮断し、心拍数と心収縮力を下げる。正しくは骨格筋の収縮力を増強する作用はない。
4. カルシウム拮抗薬は心拍出量を増加させる。
❌ 誤り。カルシウム拮抗薬は血管平滑筋を弛緩させて血圧を下げる降圧薬で、ベラパミルなど一部は心収縮力・心拍数を抑える。正しくは心拍出量を増やす強心作用は持たない。
❌ 誤り。カルシウム拮抗薬は血管平滑筋を弛緩させて血圧を下げる降圧薬で、ベラパミルなど一部は心収縮力・心拍数を抑える。正しくは心拍出量を増やす強心作用は持たない。
5. コリンエステラーゼ阻害薬は神経筋接合部のアセチルコリン濃度を高める。
✅ 正しい(=正答)。AChの分解が抑えられ、接合部のACh濃度が高まる。
✅ 正しい(=正答)。AChの分解が抑えられ、接合部のACh濃度が高まる。
【試験対策ポイント】
| 薬 | 主な作用 | 理学療法での注意 |
|---|---|---|
| β遮断薬 | 心拍数・心収縮力の低下 | 運動時に心拍数が上がりにくい→自覚的運動強度を併用 |
| カルシウム拮抗薬 | 血管拡張・降圧 | 起立性低血圧 |
| 利尿薬 | 再吸収抑制・体液量減少 | 脱水・電解質異常 |
| 抗コリン薬 | 気管支拡張 | 口渇・排尿障害 |
| コリンエステラーゼ阻害薬 | ACh増加 | 重症筋無力症の治療薬 |
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