第61回 理学療法士国家試験 午後 第51問
臨床医学第61回午後
第61回 理学療法士国家試験 午後 第51問(臨床医学)の正答は 3 です。Brown-Séquard症候群(脊髄の半側損傷)では、温痛覚の線維が脊髄に入って1〜2髄節上行するうちに反対側へ交叉して外側脊髄視床路を上るため、損傷レベル以下の対側に温痛覚障害が出る。
問題
Brown-Séquard症候群で、損傷レベル以下の対側に最も出現しやすい症状はどれか。
- 1. 筋強剛
- 2. 運動麻痺
- 3. 温痛覚障害 ✓
- 4. 深部覚障害
- 5. 手袋靴下型感覚障害
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 70.5%やさしい
78人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 温痛覚障害
Brown-Séquard症候群(脊髄の半側損傷)では、温痛覚の線維が脊髄に入って1〜2髄節上行するうちに反対側へ交叉して外側脊髄視床路を上るため、損傷レベル以下の対側に温痛覚障害が出る。運動麻痺と深部覚障害は同側に出る。
【各選択肢の解説】
1. 筋強剛
❌ 誤り。筋強剛はパーキンソン病などの錐体外路障害の症状である。正しくは脊髄半側損傷で生じる筋緊張の異常は、損傷と同側の痙縮である。
❌ 誤り。筋強剛はパーキンソン病などの錐体外路障害の症状である。正しくは脊髄半側損傷で生じる筋緊張の異常は、損傷と同側の痙縮である。
2. 運動麻痺
❌ 誤り。皮質脊髄路は延髄(錐体交叉)で交叉済みなので、損傷より下では同側に運動麻痺が出る。正しくは運動麻痺は損傷と同側である。
❌ 誤り。皮質脊髄路は延髄(錐体交叉)で交叉済みなので、損傷より下では同側に運動麻痺が出る。正しくは運動麻痺は損傷と同側である。
3. 温痛覚障害
✅ 正しい(=正答)。外側脊髄視床路は脊髄内で交叉しているため、損傷レベル以下の対側に温痛覚障害が出る。
✅ 正しい(=正答)。外側脊髄視床路は脊髄内で交叉しているため、損傷レベル以下の対側に温痛覚障害が出る。
4. 深部覚障害
❌ 誤り。深部覚は後索を同側のまま上行し、延髄で交叉する。正しくは深部覚障害は損傷と同側に出る。
❌ 誤り。深部覚は後索を同側のまま上行し、延髄で交叉する。正しくは深部覚障害は損傷と同側に出る。
5. 手袋靴下型感覚障害
❌ 誤り。手袋靴下型は多発神経障害(糖尿病性など)の分布である。正しくは脊髄半側損傷では損傷レベル以下に左右で分かれた感覚障害が出る。
❌ 誤り。手袋靴下型は多発神経障害(糖尿病性など)の分布である。正しくは脊髄半側損傷では損傷レベル以下に左右で分かれた感覚障害が出る。
【試験対策ポイント】
| 伝導路 | 交叉する場所 | 障害の出る側 |
|---|---|---|
| 皮質脊髄路(運動) | 延髄 | 同側 |
| 後索(深部覚・識別性触覚) | 延髄 | 同側 |
| 外側脊髄視床路(温痛覚) | 脊髄(入った高さ付近) | 対側 |
損傷レベル以下の対側で主に障害されるのは温痛覚である、と交叉の場所から導けるようにしておく。
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