胎児期に数が決まるもの=卵巣の原始卵胞。卵巣の実質は表層の皮質(卵胞が並ぶ)と深部の髄質(血管・神経が豊富)に分かれる。原始卵胞は胎生期につくられ出生時に最多(約100〜200万個)、以後は減る一方で新生されない(1万個は少なすぎる)。成人卵巣は片側約5〜7g(50gは大きすぎる)。成熟卵胞にできる腔は卵胞腔(卵胞洞)であり「卵巣腔」という構造はない。排卵後の黄体はプロゲステロンが主だがエストロゲンも産生する。
ポジショニングの狙いは子宮内に近い「屈曲・正中位指向」を外からつくり直すこと。ネスティング(タオル等で囲いをつくる)で身体の境界を感じさせ、手が口や正中に届く位置に保つ。
| 部位 | とるべき肢位(○) | 避ける肢位(×) |
|---|---|---|
| 頭・頸部 | 正中位でごく軽い屈曲 | 伸展位(頭部伸展・後屈) |
| 体幹 | 軽度屈曲・丸みをもたせる | 伸展位(反り返り) |
| 肩甲帯 | 前方突出(プロトラクション) | 挙上位・後退(引き込み) |
| 肩関節 | 内転・内旋、上肢は正中へ(手が口に届く) | 外転・外旋 |
| 股関節 | 屈曲・内転〜内外転中間位・軽度内旋 | 外転・外旋(カエル肢位) |
| 膝・足 | 屈曲位、足底が支持面に触れる | 伸展位で突っ張らせる |
選択肢の見分けは「屈曲・内転・内旋・前方突出」なら○/「伸展・外転・外旋・挙上」なら×の一本で足りる。「頸部伸展位」「体幹伸展位」「肩甲骨挙上位」「肩関節外転位」はいずれも誤り。
中枢神経の成熟につれ、支配は脊髄→脳幹→中脳→大脳皮質へ移る。
| レベル | 代表 | 性質 |
|---|---|---|
| 脊髄 | 屈筋逃避反射・交叉性伸展反射・Galant反射 | 出生時からあり最も早く消える |
| 脳幹(橋・延髄) | ATNR・STNR・緊張性迷路反射(TLR)・Moro反射・陽性支持反射 | 緊張性反射。多くは4〜6か月で消失(STNRだけは3〜4か月に出現し8〜12か月で消失=2-3表) |
| 中脳 | 立ち直り反応(Landau反応・視性/迷路性立ち直り) | 遅れて出現し持続 |
| 大脳皮質 | 平衡反応(ホッピング・傾斜反応) | 最後に出現し生涯持続 |
Landau反応は立ち直り反応の一つなので中脳。Moro反射・ATNR・陽性支持反射は脊髄〜脳幹(橋・延髄)、Galant反射は脊髄。中脳を選ぶ設問では立ち直り系を探す。
| 反射 | 出現 | 消失 | メモ |
|---|---|---|---|
| 交叉性伸展反射 | 出生時 | 1〜2か月 | 最も早く消える部類 |
| 自動歩行(原始歩行) | 出生時 | 1〜2か月 | 立たせると歩行様の下肢運動 |
| Galant反射 | 出生時 | 2〜3か月 | 早期に消える |
| 探索(ルーティング)反射 | 出生時 | 4か月頃 | 哺乳関連 |
| 吸啜反射 | 出生時 | 4〜6か月 | 哺乳関連 |
| Moro反射 | 出生時 | 4〜6か月 | |
| 手掌把握反射 | 出生時 | 4〜6か月 | 随意的な把握に置き換わる |
| 緊張性迷路反射(TLR) | 出生時 | 4〜6か月 | |
| 非対称性緊張性頸反射(ATNR) | 出生時 | 4〜6か月 | 残存は寝返り・正中位指向を妨げる |
| 対称性緊張性頸反射(STNR) | 出生時にはない/3〜4か月で出現 | 8〜12か月頃 | 残存は四つ這い獲得を妨げる |
| 足底把握反射 | 出生時 | 9〜12か月 | 消失が最も遅い。独歩開始と重なる |
| Babinski反射 | 出生時 | 1〜2歳 | 以後は足趾底屈が正常 |
「消失が最も遅いのはどれか」型は足底把握反射で確定。手掌把握(4〜6か月)と足底把握(9〜12か月)で時期が違うのが引っかけどころ。
「出生時に出現していないのはどれか」→STNRだけが生後3〜4か月に遅れて出現する。Moro反射・Galant反射・Babinski反射・TLRは出生時から存在するので消せる。
| 反射 | 刺激 | 反応 |
|---|---|---|
| Moro反射 | 頭部を急に後屈させる・落下様の刺激 | 両上肢が外転・伸展して挙上→抱え込むように屈曲・内転 |
| 手掌把握反射 | 手掌を尺側から橈側へこする | 手指が屈曲し握り込む |
| 足底把握反射 | 足底を圧迫する | 足趾が屈曲する |
| 探索反射 | 口角をなでる | 頭部を刺激側へ回旋し口で探す |
| 吸啜反射 | 口唇・口腔内への刺激 | 吸う運動 |
| Galant反射 | 腹臥位で脊柱の側方をこする | 体幹が刺激側へ側屈(刺激側が凹) |
| 屈筋逃避反射 | 一側下肢への侵害刺激 | その下肢を引っ込める(屈曲) |
| 交叉性伸展反射 | 一側下肢への屈曲・侵害刺激 | 反対側の下肢が伸展 |
| 陽性支持反射 | 足底を接地させる | 下肢が伸展し支持する |
| 台のせ反応(プレイシング) | 足背を台の縁に当てる | 足を背屈・挙上して台の上に乗せる |
組合せ問題で毎年出る誤りと正解。
| 反射 | 引き金 | 上肢 | 下肢 | 左右差 |
|---|---|---|---|---|
| ATNR | 頸部の回旋 | 顔面側が伸展・後頭側が屈曲 | 上肢と同じ向き | あり |
| STNR(頸部伸展) | 頸を反らす | 伸展 | 屈曲 | なし |
| STNR(頸部屈曲) | 頸を曲げる | 屈曲 | 伸展 | なし |
| TLR(腹臥位) | 頭位=うつ伏せ | 屈曲 | 屈曲 | なし |
| TLR(背臥位) | 頭位=あお向け | 伸展 | 伸展 | なし |
図問題は①左右差があるか ②屈曲か伸展か、の2つだけ見る。左右差あり=ATNR(顔を向けた側の腕が伸び反対が曲がる=フェンシング肢位)。左右対称で腹臥位が屈曲・背臥位が伸展=TLR。頸の前後屈で上下肢が逆向きに動く=STNR。
3つとも「逆に書く」形で狙われる。
Landau反応は緊張性反射ではなく立ち直り反応。腹臥位で水平に持ち上げると頭部・体幹・下肢が伸展する(6か月頃出現)。同じ腹臥位でも屈曲していればTLR、伸展していればLandau。
原始反射が「出現して消える」のに対し、姿勢反応は遅れて出現し消えない。この非対称が判別の軸になる。
| 反応 | 出現 | 内容 |
|---|---|---|
| 立ち直り反応(頸・体幹・視性・迷路性) | 生後数か月〜 | 頭部・体を正しい位置へ戻す。中脳レベル |
| Landau反応 | 6か月頃 | 腹臥位水平懸垂で頭部・体幹・下肢が伸展 |
| 前方パラシュート反応 | 6〜7か月 | 前方へ倒すと両上肢を伸ばして支える |
| 側方パラシュート反応 | 7か月頃 | 座位で側方へ崩れると同側の手を出して支える |
| 後方パラシュート反応 | 9〜10か月 | 後方へ崩れると後ろへ手をつく |
| 背屈反応 | 立位獲得期以降 | 立位で後方へ傾けたときの足関節背屈。座位レベルでは問わない |
| 平衡反応(ホッピング・傾斜反応) | 立位獲得期〜 | 大脳皮質レベル。最も遅く出現し生涯持続 |
パラシュート反応(保護伸展反応)は6か月以降に方向別に出そろい、以後は生涯持続する。「10か月の正常児にみられるのはどれか」「つかまらずに立てる乳児にみられるのはどれか」の答えはパラシュート反応で、Moro反射・手掌把握反射・ATNR・TLR・自動歩行はすべて消失済みとして消せる。
| 月齢 | 運動発達 | この時期の反射所見 |
|---|---|---|
| 1〜2か月 | 腹臥位で頭部をわずかに挙上 | 自動歩行・交叉性伸展が消失(Galantは2〜3か月) |
| 3〜4か月 | 定頸 | Moro・ATNR・TLR・手掌把握が消えていく/STNRが出現 |
| 6〜7か月 | 座位(7か月頃) | 前方・側方パラシュートが出現/Landau反応 |
| 8〜9か月 | 四つ這い・つかまり立ち | 足底把握はまだ残存/後方パラシュートが出現 |
| 12〜15か月 | 独歩 | 足底把握も消失し、原始反射は出そろって消えている |
四つ這いから座位へ戻れる(8〜10か月)場面で「観察される反応を2つ」なら、まだ残っている=足底把握反射とすでに出ている=側方パラシュート反応の組合せ。自動歩行とATNRは消失済み、背屈反応は立位獲得期の話で早すぎる。
消えるべき時期を過ぎて原始反射が残るのは中枢神経障害(脳性麻痺など)の所見。逆に姿勢反応のほうは出現が遅れる・欠如する。
| 病態 | 残存しやすい反射 | 姿勢・所見の特徴 |
|---|---|---|
| 痙直型(四肢麻痺) | TLR・ATNR | 腱反射亢進・足クローヌス陽性・下肢の伸筋共同運動・はさみ肢位・股関節外転制限・関節拘縮 |
| アテトーゼ型 | 緊張性頸反射(STNR・ATNR)・TLR。選択肢に緊張性反射がなければGalant反射 | 頸の位置で四肢の筋緊張が変動・不随意運動・体幹の非対称 |
| Down症(低緊張) | 原始反射の残存は特徴ではない | 筋緊張低下・関節弛緩性。腹臥位移動で股関節外転・外旋(カエル肢位)、座位はワイドベース |
重度の痙直型四肢麻痺で「臨床症状として可能性が低いのはどれか」→パラシュート反応陽性。原始反射は残るが、防御反応(保護伸展)は出現が遅延・欠如するのが原則。クローヌス・伸筋共同運動・TLR残存・股関節外転制限はいずれも矛盾しない。
Down症児の腹臥位移動で「尖足」「上肢の過剰な引き込み」「TLRの残存」「下肢運動の交互性の欠如」はすべて痙性(緊張亢進)側の所見で誤り。Down症は低緊張なので正反対に考える。
「頭部コントロール良好・寝返り可能」の段階で次に優先するのは座位での体幹の立ち直り反応の促通。歩行練習・椅子からの立ち上がり練習は座位未獲得で時期尚早、陽性支持反射の促通は異常な伸展パターンを助長するので誤り。
病的反射は成人で出れば錐体路障害を示す。Babinski群は刺激部位が違うだけで陽性所見はすべて母趾背屈。
| 反射 | 刺激部位と方向 |
|---|---|
| Babinski反射 | 足底の外側縁を踵から小趾側へこする |
| Chaddock反射 | 外果の下方を後ろから前へこする |
| Oppenheim反射 | 脛骨前面を上から下へ強くこする |
| Gordon反射 | 下腿三頭筋(腓腹筋)をつまむ |
| 把握反射 | 手掌を尺側から橈側へこする→手指屈曲 |
| 掌オトガイ反射 | 母指球(手掌橈側)をこする→同側オトガイ筋の収縮 |
把握反射・掌オトガイ反射は前頭葉徴候で、Babinski群とは別枠。乳児期の把握反射やBabinski反射(1〜2歳まで)は生理的で、それ以降の陽性が異常。