幼児期以降の区分は年齢でおおまかに切る。思春期は年齢でなく第二次性徴の開始から終了までで定義される時期で、青年期の前半に重なる。中学生はこの思春期のまん中にあたる。
| 区分 | 年齢の目安 | キーワード |
|---|---|---|
| 幼児期 | 1〜6歳(就学前) | 第一次反抗期・基本的生活習慣の自立・遊び |
| 学童期 | 6〜12歳(小学校) | 勤勉性・ギャングエイジ・潜伏期 |
| 思春期 | おおむね10〜18歳 | 第二次性徴・心理的離乳・第二次反抗期 |
| 青年期 | 12〜20歳代前半 | 自我同一性の確立・モラトリアム |
身体の伸び方は一定でなく、急に伸びる時期が生涯に2回ある。
発育の評価指数は年齢で使い分ける。乳幼児はカウプ指数=体重(g)÷身長(cm)の2乗×10、標準15〜19。学童はローレル指数=体重(kg)÷身長(cm)の3乗×10の7乗、標準115〜145。
臓器・組織を4つの型に分け、20歳(成人値)を100%としたときの発育の進み方を示したもの。型ごとに伸びる時期が違うことが問われる。
| 型 | 含まれるもの | 伸び方 |
|---|---|---|
| 神経型 | 脳・脊髄・頭囲・感覚器 | 乳幼児期に急伸。4〜6歳で成人の80〜90%に達し、学童期前半でほぼ完成 |
| 一般型 | 身長・体重・筋・骨格・呼吸器・循環器・消化器 | 乳児期と思春期の2回急伸するS字型 |
| リンパ型 | 胸腺・扁桃・リンパ節 | 学童期に急伸し12歳前後で成人の約2倍(約190%)にピーク、その後低下して成人値へ |
| 生殖型 | 精巣・卵巣・子宮・前立腺 | 学童期までほぼ横ばい、思春期に急伸 |
早い順に神経型 → リンパ型 → 一般型(2回目) → 生殖型。生殖型がいちばん遅い。
「リンパ型は成人値を超えない」は誤り。正しくは4型で唯一100%を超え、約190%まで達してから下がる。「神経型は思春期に急伸する」も誤りで、神経型が伸びるのは乳幼児期。
| 年齢 | 粗大運動 | 微細運動・描画 |
|---|---|---|
| 2歳 | 走る/両足でジャンプ/階段は両足をそろえて一段ずつ上る | 積み木6個/なぐりがき/縦線の模写 |
| 3歳 | 片足立ち数秒/三輪車をこぐ/階段を交互に上る | 円の模写/はさみで紙を切る |
| 4歳 | けんけん(片足跳び)/階段を交互に下りる | 十字の模写/ボタンをかける |
| 5歳 | スキップ/ブランコの立ちこぎ | 四角の模写/人物画で3部分以上描く |
| 6歳 | 縄跳び/自転車 | 三角の模写/ひもを結ぶ |
順序で覚える。階段は両足そろえ(2歳)→交互に上る(3歳)→交互に下りる(4歳)。片脚の課題は片足立ち3歳→けんけん4歳→スキップ5歳。描画は縦線2歳→円3歳→十字4歳→四角5歳→三角6歳で、角の数が増えるほど遅い。
基本的生活習慣の自立も年齢の目安がある。コップで飲む1歳前後、スプーン1歳半、箸3〜4歳。昼間の排尿自立2〜3歳、夜間の自立3〜4歳。上着を脱ぐ2歳、前開きの服を着る3歳、ボタンをかける4歳、ひもを結ぶ5〜6歳。脱ぐほうが着るより早い。
第一次反抗期は2〜3歳。「イヤ」「自分でやる」と主張し、自我が芽生える。エリクソンの自律性、フロイトの肛門期と時期が重なる。正常な発達過程であり、抑え込む対応は不適切で、選べる範囲を示して自己決定させる関わりが基本。
| 遊びの形態(社会的参加) | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 一人遊び | 〜2歳 | 他児と関わらず単独で遊ぶ |
| 平行遊び | 2〜3歳 | そばで同じ遊びをするが、やりとりはない |
| 連合遊び | 3〜4歳 | 道具の貸し借りや会話はあるが役割分担はない |
| 協同遊び | 4〜5歳以降 | 役割分担とルールのある集団遊び |
遊びの内容は、感覚運動遊び → 象徴遊び(ごっこ遊び。2歳頃から) → 構成遊び → ルール遊び(学童期)と進む。
平行遊びと連合遊びの違いは「同じ遊びかどうか」ではなく相互のやりとりがあるかどうか。同じ砂場で同じ玩具を使っていても交渉がなければ平行遊び。
| 段階 | 年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| 感覚運動期 | 0〜2歳 | 循環反応/対象の永続性(生後8か月頃〜) |
| 前操作期 | 2〜7歳 | 象徴機能(ごっこ遊び・延滞模倣)/自己中心性(三つ山課題)/アニミズム/保存は未成立 |
| 具体的操作期 | 7〜11歳 | 保存の成立・可逆性・脱中心化・分類と系列化。ただし具体物の範囲に限られる |
| 形式的操作期 | 11〜12歳以降 | 抽象的・仮説演繹的思考/組合せ思考。中学生はここ |
自己中心性は「わがまま」という意味ではない。正しくは他者の視点に立てず、自分から見えたとおりに世界を判断してしまう認知の特徴。
リビドー(性的エネルギー)が向かう身体部位で段階を分ける理論。年齢の境界がそのまま出題されるので、1・3・6・12という区切りで覚える。
| 段階 | 年齢 | 課題・特徴 |
|---|---|---|
| 口唇期 | 0〜1歳 | 吸う・噛むなど口唇への関心が中心 |
| 肛門期 | 1〜3歳 | 排泄のしつけ(トイレットトレーニング)を通じて自律性が育つ |
| 男根期(エディプス期) | 3〜6歳 | 性器への関心、エディプス・コンプレックス、同性の親への同一視 |
| 潜伏期(潜在期) | 6〜12歳 | 性的関心が一時的に静まり、学習・社会性・仲間関係が伸びる |
| 性器期 | 思春期以降 | 成熟した性的関心が現れる |
1〜3歳=肛門期。口唇期(0〜1歳)と男根期(3〜6歳)が両隣にあるので、1と3の境界を取り違えないこと。
「性器期は幼児期の段階」は誤り。正しくは思春期以降で、5段階の最後にくる。「潜在期は幼児期」も誤りで、正しくは6〜12歳の学童期。
| 時期 | 年齢 | 心理社会的危機 | 獲得する徳 |
|---|---|---|---|
| 乳児期 | 0〜1歳 | 基本的信頼 対 不信 | 希望 |
| 幼児期前期 | 1〜3歳 | 自律性 対 恥・疑惑 | 意志 |
| 幼児期後期 | 3〜6歳 | 自主性(積極性) 対 罪悪感 | 目的 |
| 学童期 | 6〜12歳 | 勤勉性 対 劣等感 | 有能感 |
| 青年期 | 12〜20歳代 | 同一性 対 同一性拡散 | 忠誠 |
| 成人期前期 | 20〜30歳代 | 親密性 対 孤立 | 愛 |
| 成人期後期 | 30〜60歳代 | 生殖性(世代性) 対 停滞 | 世話 |
| 老年期 | 60歳代〜 | 統合 対 絶望 | 英知 |
幼児期は自律性(1〜3歳)→自主性(3〜6歳)の2段階に割れている。この2つを1つにまとめて覚えると年齢の対応を外す。
道徳性(コールバーグ)は、罰を避け損得で判断する前慣習水準(学童期前半)→ よい子であろうとし規則や秩序を守る慣習水準(学童期後半〜青年期)→ 社会契約や普遍的倫理で判断する後慣習水準(青年期以降)へ進む。
第二次性徴とは、性ホルモンの分泌増加により生殖器以外にも男女差が現れる変化をいう。中学生はこの変化のまっただ中にあり、急激な身体的成熟に対する戸惑いや不安を抱くことが、この時期の典型的な心理的特徴である。
| 出現の順序 | 時期の目安 | |
|---|---|---|
| 女子 | 乳房発育 → 恥毛 → 身長スパート → 初経 | 乳房発育8〜10歳、身長スパート11歳頃、初経は平均12歳前後。皮下脂肪が増え丸みを帯びる |
| 男子 | 精巣の容積増大 → 陰茎増大 → 恥毛 → 身長スパート → 変声・射精 | 精巣発育11〜12歳、身長スパート13歳頃。筋量が増え肩幅が広がる |
女子は男子より約2年早い。小学校高学年で女子のほうが背が高い時期があるのはこのため。男子は身長スパートが第二次性徴の後半に来る点も女子と違う。
身体像(ボディイメージ)へのとらわれが強まり、摂食障害・起立性調節障害が好発する時期でもある。身体の変化を「異常ではない」と保証する関わりが必要。
中学生の心理的特徴として誤りになる記述と、その訂正。
4つを消せば、残る「第二次性徴への戸惑いがある」が正答になる。
思春期・青年期を一語で並べると第二次性徴・心理的離乳・第二次反抗期・同一性の模索。選択肢が「親を重視」「大人に従順」「同一性が完成」のように逆向きを言っていたら、それだけで消せる。