第6章|運動療法

理学療法学(評価・治療) 第6章

6-1 運動療法の種類

目的手技
関節可動域の維持・改善ROM運動(自動・自動介助・他動)・ストレッチ
筋力増強抵抗運動(等尺性・等張性・等速性)
全身持久力有酸素運動(エルゴメータ・歩行)
協調性・神経筋再教育PNF・バランス訓練

6-2 筋収縮の様式

様式特徴
等尺性収縮関節運動を伴わない(長さ一定)。ギプス固定中・急性期に有用
等張性収縮一定の負荷で関節を動かす(求心性・遠心性)
等速性収縮一定の速度で運動(専用機器が必要)

等尺性収縮=関節を動かさずに力を入れる(例:ギプス固定中の大腿四頭筋セッティング)。関節を動かせない急性期・術後早期に選択される点が頻出。

6-3 運動療法の進め方

  • 過負荷の原則:一定以上の負荷で機能は向上する
  • リスク管理:血圧・脈拍・自覚的運動強度(ボルグスケール)を確認(内科学 第2章参照)
  • 中止基準(アンダーソン・土肥の基準)を守る

心疾患・高血圧のある患者では、運動中の血圧・心拍・症状を必ずモニタリング。安全域を守りながら過負荷をかけるのが運動療法の原則です。