認知(考え方の枠組み)がどう変わるかを4段階で示したもの。年齢と段階名の対応がそのまま出題される。
| 段階 | 年齢 | この段階でできること |
|---|---|---|
| 感覚運動期 | 0〜2歳 | 感覚と運動を通して外界を認識する。対象の永続性を獲得(見えなくなっても物は在り続けると分かる) |
| 前操作期 | 2〜7歳 | 象徴機能・ことば・ごっこ遊び。自己中心性が強く、論理的操作はまだできない。保存は未成立 |
| 具体的操作期 | 7〜11歳 | 目の前の具体的な事象なら論理的に扱える。保存概念・可逆性・脱中心化を獲得 |
| 形式的操作期 | 11〜12歳以降 | 抽象的・仮説演繹的思考。目の前にないことも論理で扱える |
「感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期」の順で、区切りは2歳・7歳・11歳。0〜2歳を問われたら感覚運動期。
保存概念を前操作期の特徴と書くのは誤り → 正しくは具体的操作期。前操作期の子は、同じ量の水を細長い容器に移すと「増えた」と答える(見た目に引きずられる=中心化)。
リビドー(性的欲動)が向かう身体部位で区分する。Piagetとは別の理論なので、段階名を混ぜない。
| 段階 | 年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| 口唇期 | 0〜1歳半 | 吸う・噛むなど口による満足 |
| 肛門期 | 1歳半〜3歳 | 排泄のしつけ。ためる/出すの自己コントロール |
| 男根期(エディプス期) | 3〜6歳 | エディプス葛藤=異性の親への愛着と同性の親への敵意をめぐる幼児期の葛藤 |
| 潜在期(潜伏期) | 6〜12歳 | 性的欲動が抑圧され、同性の仲間関係・学習・遊びに関心が向かう |
| 性器期 | 思春期(12〜18歳ころ)以降 | 成熟した対象愛が成立する |
6〜12歳を問われたら、Freudなら潜在期、Piagetなら具体的操作期、Eriksonなら学童期(勤勉性)。同じ年齢で理論ごとに答えが変わるので、まず誰の理論かを読む。
選択肢に別理論の段階名を混ぜる引っかけが定番。用語を見た瞬間に提唱者が言えるようにする。
| 用語 | 誰の理論か | 対応する年齢 |
|---|---|---|
| 感覚運動期・前操作期・具体的操作期・形式的操作期 | Piaget(認知発達) | 0〜2/2〜7/7〜11/11歳〜 |
| 口唇期・肛門期・男根期・潜在期・性器期 | Freud(心理性的発達) | 0〜1.5/1.5〜3/3〜6/6〜12/12歳〜 |
| 基本的信頼・自律性・自発性・勤勉性・同一性・親密性・生殖性・統合 | Erikson(心理社会的発達) | 乳児期〜老年期の8段階 |
「Piagetの発達論で0〜2歳は?」に潜在期を選ぶのは誤り → 潜在期はFreudの用語で、Piagetの段階に潜在期は存在しない。逆に「Freudの発達論で6〜12歳は?」に感覚運動期・前操作期・形式的操作期を選ぶのも誤りで、これらはすべてPiagetの用語。
生涯を8段階に分け、各段階に達成すべき課題(心理社会的危機)を置いた。課題と、対になる陰性の側をセットで覚える。国試では最頻出。
| 時期 | 年齢の目安 | 課題 対 危機 |
|---|---|---|
| 乳児期 | 0〜1歳 | 基本的信頼 対 不信 |
| 幼児期前期 | 1〜3歳 | 自律性 対 恥・疑惑 |
| 幼児期後期(遊戯期) | 3〜6歳 | 自発性(積極性・自主性) 対 罪悪感 |
| 学童期 | 6〜12歳 | 勤勉性 対 劣等感 |
| 青年期 | 12〜18歳 | 同一性(アイデンティティ) 対 同一性拡散 |
| 成人前期 | 18〜25歳ころ | 親密性 対 孤立 |
| 成人中期(壮年期) | 25〜65歳ころ | 生殖性(世代性) 対 停滞 |
| 老年期 | 65歳以上 | 統合(自我の統合) 対 絶望 |
順に「信頼・自律・自発・勤勉・同一性・親密・生殖・統合」。高齢者=統合、学童期=勤勉性、成人前期=親密性、成人中期=生殖性、幼児期=自律性はそのまま出題される。
「その時期に特徴的な問題はどれか」という形で問われる。別の時期の課題を紛れ込ませるのが定番の誤答肢。
| 時期 | 代表的な問題・キーワード |
|---|---|
| 幼児期 | エディプス葛藤(Freudの男根期の親子葛藤) |
| 小児〜青年期 | 場面緘黙、不登校 |
| 青年期 | 同一性拡散、モラトリアム、自我同一性の獲得、マージナルマン(境界人) |
| 中年期 | 空の巣症候群(子の独立に伴う喪失感。主に母親) |
| 老年期 | 社会的孤立、喪失体験、抑うつ、認知症、自殺 |
老年期は退職・配偶者や友人との死別・身体機能低下で人間関係が縮小し、社会的孤立が代表的な精神保健上の問題になる。孤立は抑うつ・認知機能低下・自殺の危険因子。「老年期の問題はどれか」で緘黙・同一性拡散・空の巣症候群・モラトリアム・自我同一性の獲得が並んだら、いずれも他の時期の話。
年齢や障害を問わず使えるようにするという発想の用語群。意味を入れ替えた組合せ問題が出る。
| 用語 | 正しい意味 |
|---|---|
| ユニバーサルデザイン | はじめから誰もが使えるよう設計された製品・環境(「世界基準の受注品」ではない) |
| アクセシブルデザイン | 異なる特性をもつ人でも利用できるよう配慮した設計 |
| バリアフリー | 心身の障壁(バリア)を後から取り除いた環境 |
| レディーメイド | 既製品 |
| テーラーメイド | 個別に作製した特注品 |
「レディーメイド=個別に作製した特注品」「テーラーメイド=既製品」は入れ替えられた誤り → 正しくはレディーメイド=既製品/テーラーメイド=特注品。ユニバーサル=最初から万人向け、バリアフリー=後から障壁を除去、という時間の前後で区別する。