| 階層 | 欲求 |
|---|---|
| 第5(最上位) | 自己実現の欲求(成長欲求) |
| 第4 | 承認(自尊)の欲求 |
| 第3 | 所属と愛の欲求 |
| 第2 | 安全の欲求 |
| 第1(最下位) | 生理的欲求 |
低次が満たされるほど高次へ向かう。最上位は自己実現の欲求で、これだけが成長欲求(下位4つは欠乏欲求)。
トランスセオレティカルモデル。同じ助言でも段階が違えば不適切になる。まず段階を判定する。
| ステージ | 本人の状態 | 支援の中心 |
|---|---|---|
| 無関心期(前熟考期) | 6か月以内に変える気がない | 運動不足の害・生活習慣病の知識を提供し関心を高める |
| 関心期(熟考期) | 6か月以内に変える意思はあるが未実行 | 達成感・楽しさなど行動の意味と価値を認識させる |
| 準備期 | 1か月以内に始める意思がある/すでに一部実行 | 実行可能で無理のない行動から開始し、成功体験を積ませる |
| 実行期 | 始めて6か月未満 | 具体的な目標提示・継続の動機づけ |
| 維持期 | 6か月以上継続 | 仲間づくり・ソーシャルサポートの活用 |
「今は運動していないが、始めるつもりはある」=準備期。ここで知識提供(無関心期向け)・意味の認識づけ(関心期向け)・仲間づくり(維持期向け)を選ぶのは誤り → 正しくはできる運動から始めて成功体験を積ませる。
| 論点 | 正しい理解 |
|---|---|
| 誤りの大きさの提示 | 量的KRは有効。修正の方向と量が明確になり学習が促進される |
| 難しい課題の提示頻度 | 難課題ほど頻回(毎試行)が有効。頻度を下げてよいのは易しい課題 |
| 誤差修正ができるようになったら | KRを漸減する。継続するとKR依存を招き保持(定着)を妨げる |
| 成人への効果 | 成人でも学習・パフォーマンスを向上させる |
| 動機づけ | 達成度のフィードバックとして動機づけを高める効果もある |
「習熟後も継続が必要」「難課題は毎試行だと効率が下がる」「成人には効かない」「動機づけには無効」はすべて誤り。
達成可能な課題 → 成功体験 → 自己効力感 → 継続、が動機づけの基本回路。到達段階の少し上を、能動的・課題志向的に、小児では遊びの形で提示する。
| 例:痙直型両麻痺・PCW歩行が監視レベルの幼児 | 可否と理由 |
|---|---|
| 膝立ち位でのキャッチボール | ○ 体幹の能動的安定化+上肢機能を統合し、遊びで動機づけも得られる |
| 立位保持装置での立位 | × 受動的で、能動的な安定化や動作学習の機会に乏しい |
| 割座保持 | × 下肢の痙性が強く保持困難。むしろ痙性を助長する |
| バニーホッピングでの移動 | × 両下肢同時の屈曲パターンで痙性を助長。難度も高い |
| 補助具なしでの歩行 | × 監視下でPCWを用いる段階では安全性を欠く |
段階を飛ばす課題も、受動的な課題も動機づけにならない。
| 説 | 主張 | キーフレーズ |
|---|---|---|
| ジェームズ-ランゲ説 | 末梢の身体反応が先。それを知覚して情動が生じる | 「泣くから悲しい」=末梢起源説 |
| キャノン-バード説 | 視床(中枢)から身体反応と情動が同時に生じる | 中枢起源説 |
| シャクターの2要因説 | 生理的喚起+その原因の認知で情動が決まる | 喚起+認知 |
常識的な説明は「悲しいから泣く」だが、ジェームズ-ランゲ説はその逆で身体反応が先。
防衛機制=不安や葛藤から自我を守るために働く、原則として無意識的な心理機構。フロイトが提唱した精神分析の概念。
| 機制 | 内容 | 典型例 |
|---|---|---|
| 抑圧 | 受け入れがたい欲求・記憶を無意識のうちに意識から締め出す(最も基本的) | つらい体験を思い出せない |
| 抑制 | 不快な思考・感情を意識的(意図的)に意識から遠ざける | 悩みを考えないようにする |
| 否認 | 受け入れがたい現実そのものを認めない | 重篤な診断を信じない |
| 投影(投射) | 自分の受け入れがたい衝動・感情を他者がもっているものとみなす | 「先生は私を嫌っている」と考える |
| 反動形成 | 本心と正反対の欲求・態度を発展させ心的平衡を保つ | 憎い相手に過度に丁寧・親切にする |
| 合理化 | 満たせない欲求にもっともらしい理由をつけ正当化する | 「あの葡萄は酸っぱい」 |
| 知性化 | 感情を切り離し、理屈・理論的分析にすり替える | 性的欲動を理論的に分析する |
| 昇華 | 反社会的な欲求を社会的に価値ある活動へ転換(最も成熟・適応的) | 性欲・攻撃性をスポーツや芸術に向ける |
| 置き換え | 感情を本来の対象から別の安全な対象へ向け替える | 上司への怒りを家族に(八つ当たり) |
| 同一化(同一視) | 憧れの対象の属性を自分に取り入れる | 憧れの人の口調・身振りをまねる |
| 退行 | より幼い発達段階の行動に戻る | 赤ちゃん返り |
| 行動化 | 内的葛藤を言語化せず衝動的な行動として表出する | 物に当たる |
| 回避(逃避) | 不安を引き起こす状況・対象から逃げる | 苦手な場面に行かない |
| スプリッティング | 対象を「すべて良い/すべて悪い」に二分する原始的防衛 | 境界性で典型的 |
| 統制 | 環境や他者をコントロールして不安を軽減する | 周囲を取り仕切る |
| 歪曲 | 現実を自分に都合よく歪めて認識する | 失敗を成功と解釈 |
| 設問のキーフレーズ | 答え |
|---|---|
| 正反対の欲求を発展させ心的平衡を保つ | 反動形成 |
| 理論的に分析しようとする | 知性化 |
| スポーツに打ち込んで解消する | 昇華 |
| 憧れの人の口調や身振りをまねる | 同一化 |
| 受け入れられない衝動を他人がもっているとする | 投影 |
転移は防衛機制ではない → 正しくは、患者が過去の重要人物へ向けていた感情を治療者に向ける、治療関係のなかで生じる現象。治療者側に生じるものが逆転移。防衛機制に混ぜて「誤っているもの」を問う出題が定番。
分離不安=愛着対象から離れることへの過剰な不安。乳幼児期は正常発達だが、年齢不相応に強く生活に支障をきたすと分離不安症。「幼稚園に行っている間に母がいなくなると思いこみ登園をしぶる」は退行・抑圧・置き換え・反動形成のいずれでもなく分離不安。
心理的葛藤が運動麻痺・感覚障害・失声などの神経症状に転換される病態。神経学的所見と検査結果が一致しない。葛藤や責任から免れる疾病利得が関与する。
| 予後良好因子 | 予後不良因子 |
|---|---|
| 急性発症・心理的誘因が明確 | 慢性の経過 |
| 発症から治療開始までの経過が短い | パーソナリティ症の合併 |
| 患者が診断を受け入れている(心理的背景への洞察) | 他の精神疾患の併存が多い |
「精神療法は無効」「20歳以降の発症は稀」「経過が短いほど予後不良」「パーソナリティ症の合併例は予後が良い」はすべて誤り → 正しくは精神療法(認知行動療法など)は有効/青年期〜成人まで幅広く発症し20歳以降も珍しくない/経過が短く急性なほど予後良好/パーソナリティ症の合併は予後不良。
| 種類 | 形 | 例 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 開かれた質問 | 「はい/いいえ」では答えられない。何を・どのように・どう思うか | 「退院後は何をしますか」 | 語りを引き出す。情報量が多く心理面の把握に向く |
| 閉じた質問 | 「はい/いいえ」や一語で答えられる | 「右膝は痛みますか」「朝食を食べましたか」「昨晩は熟睡できましたか」「椅子から立ち上がれますか」 | 事実確認・的を絞った情報収集 |
選択肢が「〜ますか/できますか」で完結していれば閉じた質問。「何を」「どのように」が入っているものを探すのが解法。
覚醒とREM睡眠の調節障害で、視床下部のオレキシン(ヒポクレチン)欠乏が関与する。REM睡眠が突然出現すると理解すると症状が説明できる。
けいれん発作はナルコレプシーの症状ではない(てんかんの症状)。四徴に混ぜて「認められないもの」を問う出題がある。
| 紛らわしい病態 | 特徴 |
|---|---|
| 欠神てんかん | 数秒の意識消失・動作停止・凝視。情動が誘因ではない |
| 側頭葉てんかん | 自動症・既視感などの複雑部分発作 |
| Jackson型てんかん | 身体の一部から始まり隣接部位へ広がる運動発作 |
| 血管迷走神経失神 | 疼痛・長時間立位を契機に血圧低下で失神 |
「笑いで突然脱力」=情動脱力発作=ナルコレプシー、と直結させる。