第2章|脳血管障害
神経内科学 第2章
2-1 脳血管障害の分類
| 大分類 | 種類 | 特徴 |
| 脳梗塞(虚血) | アテローム血栓性 | 大血管の動脈硬化 |
| 心原性脳塞栓症 | 心房細動など・突然発症・大梗塞 |
| ラクナ梗塞 | 穿通枝の小梗塞・高血圧 |
| 脳出血 | 高血圧性 | 被殻出血が最多・活動時 |
| くも膜下出血 | 脳動脈瘤破裂 | 突然の激しい頭痛・髄膜刺激徴候 |
「高血圧性脳出血で最も多い部位は小脳」は誤り → 被殻が最多(次いで視床)。心原性塞栓の代表的原因は心房細動。
2-2 血管支配と症候
- 中大脳動脈(MCA):反対側の片麻痺・感覚障害(上肢・顔面優位)、優位半球で失語、劣位半球で半側空間無視
- 前大脳動脈(ACA):反対側の下肢優位の麻痺、意欲低下
- 後大脳動脈(PCA):反対側同名半盲(視覚野)
- 椎骨脳底動脈:脳幹・小脳症状(めまい・複視・構音障害・交代性片麻痺)
「中大脳動脈領域の梗塞は下肢に強い麻痺」は誤り → MCAは上肢・顔面優位。下肢優位は前大脳動脈。
2-3 経過とリハビリテーション
- 片麻痺の回復:ブルンストローム・ステージ(Ⅰ弛緩→Ⅱ〜Ⅳ共同運動・痙縮→Ⅴ〜Ⅵ分離運動)
- 急性期から早期離床(廃用予防)。合併症:肩手症候群・肩関節亜脱臼・視床痛・嚥下障害
- 共同運動:上肢屈筋共同運動・下肢伸筋共同運動が典型
ブルンストローム・ステージⅠは弛緩、痙縮が最も強いのはステージⅢ前後。ステージが進むほど分離運動が可能になる。