| 関節 | 型 | 軸(自由度) | 運動 |
|---|---|---|---|
| 肩甲上腕関節 | 球関節 | 3軸 | 屈伸・内外転・回旋 |
| 胸鎖関節 | 鞍関節(平面関節とも) | 3軸的 | 挙上下制・前後進・回旋 |
| 腕尺関節 | 蝶番関節 | 1軸 | 肘屈伸のみ |
| 上橈尺関節 | 車軸関節 | 1軸 | 前腕回内・回外 |
| 橈骨手根関節 | 楕円(顆状)関節 | 2軸 | 掌背屈+橈尺屈 |
| 母指CM関節 | 鞍関節 | 2軸 | 対立が可能 |
| MP(MCP)関節 | 楕円(顆状)関節 | 2軸 | 屈伸+内外転 |
| PIP・DIP関節 | 蝶番関節 | 1軸 | 屈伸のみ |
1軸=蝶番・車軸/2軸=楕円・鞍/3軸=球。「運動軸が2つの関節」を問われたら上肢では橈骨手根関節(または母指CM関節)。
| 全外転角 | 肩甲上腕関節 | 肩甲骨上方回旋 |
|---|---|---|
| 90° | 60° | 30° |
| 150° | 100° | 50° |
| 180° | 120° | 60° |
「上腕:肩甲骨=1:2」は誤り → 2:1。「肩関節は臼状関節」も誤り → 球関節(臼状関節は股関節型の呼称)。「胸鎖関節は蝶番関節」「腕尺関節は球関節」「MP関節は鞍関節」もすべて誤り。
| 肩甲骨の運動 | 主動作筋 |
|---|---|
| 挙上 | 僧帽筋上部・肩甲挙筋・菱形筋 |
| 下制 | 鎖骨下筋・小胸筋・僧帽筋下部・広背筋 |
| 外転(前方突出) | 前鋸筋 |
| 内転(後退) | 菱形筋・僧帽筋中部 |
| 上方回旋 | 前鋸筋+僧帽筋上部・下部 |
| 下方回旋 | 菱形筋・肩甲挙筋・小胸筋 |
| 胸郭への圧着(固定) | 前鋸筋 |
上方回旋は前鋸筋・僧帽筋上部・僧帽筋下部のフォースカップル。前鋸筋と僧帽筋上部の共通作用=上方回旋(挙上・内転は共通しない)。僧帽筋下部は下制+上方回旋を同時に行う。
| 筋 | 起始 | 停止 |
|---|---|---|
| 広背筋 | 下位胸椎〜腰椎・仙骨の棘突起、腸骨稜、第9〜12肋骨、肩甲骨下角 | 上腕骨小結節稜 |
| 僧帽筋 | 後頭骨・項靱帯・胸椎棘突起 | 鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘 |
| 大菱形筋 | 胸椎棘突起 | 肩甲骨内側縁 |
| 肩甲挙筋 | 上位頸椎横突起 | 肩甲骨上角〜内側縁上部 |
| 前鋸筋 | 第1〜9肋骨の外側面 | 肩甲骨内側縁(前面) |
| 小胸筋 | 第3〜5肋骨 | 烏口突起 |
| 大円筋 | 肩甲骨下角 | 上腕骨小結節稜 |
| 鎖骨下筋 | 第1肋骨 | 鎖骨下面 |
肋骨に付着する筋=前鋸筋・小胸筋・大胸筋(肋骨部)・肋間筋・腹直筋・横隔膜・広背筋。肋骨に付かない=僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋・小円筋・肩甲下筋(いずれも脊柱か肩甲骨に付く)。「肩甲挙筋は肩甲切痕に停止」は誤りで上角〜内側縁上部。
「前鋸筋は下方回旋」「僧帽筋上部は外転」「菱形筋は下制」「小胸筋は挙上」はすべて誤り → 正しくは前鋸筋=外転・上方回旋/僧帽筋上部=挙上・上方回旋/菱形筋=内転・挙上・下方回旋/小胸筋=下制・下方回旋。
肩外転挙上で最も関与が少ないのは肩甲挙筋(挙上・下方回旋筋なので上方回旋に逆行する)。
| 運動 | 主動作筋 |
|---|---|
| 屈曲 | 三角筋前部・大胸筋鎖骨部・烏口腕筋 |
| 伸展 | 広背筋・大円筋・三角筋後部(上腕三頭筋長頭が補助) |
| 外転 | 三角筋中部・棘上筋(初期0〜30°は棘上筋) |
| 内転 | 大胸筋・広背筋・大円筋・烏口腕筋 |
| 外旋 | 棘下筋・小円筋・三角筋後部 |
| 内旋 | 肩甲下筋・広背筋・大円筋・大胸筋・三角筋前部 |
| 水平屈曲(水平内転) | 前方の筋=大胸筋・三角筋前部・烏口腕筋 |
| 水平伸展(水平外転) | 後方の筋=三角筋後部・棘下筋・小円筋・広背筋・大円筋 |
三角筋は部位で作用が分かれる。前部=屈曲・内旋/中部=外転/後部=伸展・外旋。腋窩神経支配で、外転はおよそ15〜90°で主役となる(0〜30°の初動は棘上筋)。
広背筋・大円筋=伸展・内転・内旋の3点セットで丸ごと覚える。逆に烏口腕筋=屈曲・内転(筋皮神経支配)。水平面の作用は「肩の軸より前の筋か後ろの筋か」で決まる。
頻出の誤り組合せ → 正しい対応
「屈曲=棘下筋/棘上筋」→ 棘下筋は外旋、棘上筋は外転。
「伸展=棘上筋」→ 伸展は広背筋・大円筋。
「外転=上腕三頭筋/棘下筋」→ 上腕三頭筋長頭は肩の伸展・内転補助。
「内旋=烏口腕筋/小円筋」→ 内旋は肩甲下筋など、小円筋は外旋。
「外旋=肩甲下筋/大円筋」→ どちらも内旋筋。
「広背筋は屈曲」「上腕二頭筋は肩外旋」「上腕三頭筋は肩内旋」もすべて誤り。
| 筋 | 停止 | 作用 | 神経 | 代表的テスト |
|---|---|---|---|---|
| 棘上筋 | 大結節(上部) | 外転(初期0〜30°) | 肩甲上神経 | emptyキャンテスト |
| 棘下筋 | 大結節(中部) | 外旋 | 肩甲上神経 | 腹臥位・肩外転90°での外旋抵抗 |
| 小円筋 | 大結節(下部) | 外旋 | 腋窩神経 | 同上(外旋) |
| 肩甲下筋 | 小結節 | 内旋 | 肩甲下神経 | lift-offテスト・belly press |
lift-offテスト=手背を腰に当て、そこから手を背部から離せるか。離せない=肩甲下筋(内旋)の筋力低下。外旋筋(棘下・小円)の検査ではない。
図で運動方向から筋を逆算する出題が多い。腹臥位・肩90°外転・肘90°屈曲で前腕を上(背側)へ挙げる=外旋=棘下筋・小円筋/同じ肢位で前腕を下げる、または手背を腰から持ち上げる=内旋=肩甲下筋。ゴムバンドやダンベルで外旋方向に抵抗する運動=棘下筋の強化。
| 神経 | 支配筋 | 麻痺の徴候 |
|---|---|---|
| 腋窩神経(後神経束) | 三角筋・小円筋 | 外転障害+上腕外側上部の感覚障害 |
| 肩甲上神経 | 棘上筋・棘下筋 | 外転初期・外旋の低下(皮膚感覚はなし) |
| 肩甲下神経 | 肩甲下筋・大円筋 | 内旋低下(運動枝のみ) |
| 胸背神経(後神経束) | 広背筋 | 肩伸展・内転の低下 |
| 長胸神経 | 前鋸筋 | 翼状肩甲 |
| 筋皮神経(外側神経束) | 上腕二頭筋・上腕筋・烏口腕筋 | 肘屈曲・前腕回外の低下 |
| 橈骨神経 | 上腕三頭筋・肘筋・回外筋・手根伸筋群・指伸筋(後骨間神経を分枝) | 下垂手 |
| 正中神経 | 円回内筋・方形回内筋・橈側手根屈筋・浅指屈筋・母指球筋(短母指外転筋・母指対立筋) | 母指対立障害・猿手 |
| 尺骨神経 | 骨間筋・小指外転筋・母指内転筋・短小指屈筋・尺側手根屈筋 | 鉤爪手・Froment徴候 |
ペアで固定して覚える。棘上・棘下=肩甲上神経/小円筋・三角筋=腋窩神経/肩甲下筋・大円筋=肩甲下神経。腱板の中で小円筋だけ腋窩神経が最大のひっかけ。
回旋も対で。回外筋=橈骨神経/円回内筋・方形回内筋=正中神経。
肩関節は前(前下方)脱臼が最多で、合併症は腋窩神経麻痺。整復後に上腕外側上部の感覚鈍麻を訴えたらこれ。
神経伝導検査ではCMAP振幅の低下=軸索障害、伝導速度の低下=脱髄。尺骨神経のみ振幅が著減していれば、障害される運動は小指外転(小指外転筋)であって、母指対立(正中)や指伸展(橈骨)ではない。
「腋窩神経は広背筋を支配」→ 誤り。広背筋は胸背神経。
「腋窩神経は後骨間神経を分枝」→ 誤り。後骨間神経は橈骨神経の枝。
「腋窩神経は上腕内側の感覚」→ 誤り。上腕外側。
「腋窩神経は外側神経束から分枝」→ 誤り。後神経束(外側神経束からは筋皮神経)。
「棘上筋=肩甲下神経」「三角筋=肩甲上神経」「大円筋=肩甲上神経」「肩甲下筋=腋窩神経」もすべて誤り。
「背側骨間筋・短母指外転筋・方形回内筋は橈骨神経支配」→ 誤り。順に尺骨・正中・正中(前骨間)。
| 筋 | 停止 | 作用 | 神経 |
|---|---|---|---|
| 上腕二頭筋 | 橈骨粗面 | 肘屈曲+前腕回外(+肩屈曲を補助) | 筋皮神経 |
| 上腕筋 | 尺骨粗面 | 肘屈曲のみ(回旋作用なし) | 筋皮神経 |
| 腕橈骨筋 | 橈骨茎状突起 | 肘屈曲+前腕を中間位へ戻す(回外位からは回内) | 橈骨神経 |
| 運動 | 主動作筋 | 補助筋 |
|---|---|---|
| 回内 | 円回内筋・方形回内筋 | 腕橈骨筋(回外位から)・橈側手根屈筋 |
| 回外 | 回外筋・上腕二頭筋 | 腕橈骨筋(回内位から) |
上腕二頭筋は肘屈曲位でもっとも強い回外筋(栓抜き・ねじ回し動作)。肘伸展は上腕三頭筋+肘筋(ともに橈骨神経)。
主動作筋が選択肢になく補助筋(橈側手根屈筋・腕橈骨筋)が正答になる回内問題のパターンに注意。
停止部の入れ替えが定番の誤り選択肢。上腕二頭筋=橈骨粗面/上腕筋=尺骨粗面、腕橈骨筋=橈骨茎状突起、肘筋=尺骨近位後面、橈側手根屈筋=第2中手骨底。下肢も同様に半膜様筋=脛骨内側顆/大腿二頭筋=腓骨頭、前脛骨筋=内側楔状骨・第1中足骨底(第2中足骨底ではない)。
「上腕筋は前腕回外/肘伸展」は誤り → 屈曲のみ(尺骨停止なので回旋できない)。
「腕橈骨筋は肘伸展」は誤り → 屈曲。「円回内筋は肘伸展」も誤り → 回内+肘屈曲の補助。
「肘筋は肘屈曲」は誤り → 伸展の補助。「烏口腕筋は肘の運動に関与」も誤り → 肩の屈曲・内転のみ。
「長橈側手根伸筋は前腕回内」は誤り → 手関節背屈・橈屈。
「橈側を通る腱は橈屈を助け、尺側を通る腱は尺屈を助ける」という走行の原則で未知の筋も判定できる。母指球筋(短母指外転筋・短母指屈筋)は手関節をまたがないので手関節運動には関与しない。
| 筋 | 停止 | 作用 |
|---|---|---|
| 橈側手根屈筋 | 第2(一部第3)中手骨底 | 掌屈+橈屈(+回内補助) |
| 尺側手根屈筋 | 豆状骨・有鈎骨・第5中手骨底 | 掌屈+尺屈 |
| 長掌筋 | 手掌腱膜 | 掌屈のみ |
| 浅指屈筋 | 第2〜5指の中節骨底 | PIP屈曲 |
| 円回内筋 | 橈骨外側面中央 | 前腕回内 |
前腕の筋配列(断面図・矢印図の対策)
掌側浅層は橈側から円回内筋→橈側手根屈筋→長掌筋→浅指屈筋、深層に深指屈筋・長母指屈筋。正中神経は前腕中央、尺骨神経は尺骨側を走る。
背側浅層は橈側から腕橈骨筋→長橈側手根伸筋→短橈側手根伸筋の順。したがって「腕橈骨筋のすぐ尺側」は長橈側手根伸筋。総指伸筋・示指伸筋・長母指伸筋はより尺側・深層。
| 関節 | 側副靱帯が緊張する肢位 | 固定するときの肢位 |
|---|---|---|
| MP(MCP)関節 | 屈曲位で緊張・伸展位で弛緩(中手骨頭が幅広いカム形状で、屈曲すると靱帯が引き伸ばされる) | MP屈曲位。伸展位で固定すると靱帯が短縮して屈曲拘縮になる |
| PIP関節 | 伸展位で緊張・屈曲位で弛緩(MPと逆) | IP伸展位 |
MPとPIPで緊張する肢位が逆。この2つを合わせた結果が良肢位=MP屈曲-IP伸展(内在筋プラス肢位)。PIPの性質をMPにそのまま当てはめると必ず逆を答えるので、必ず関節名で区別する。
「側副靱帯はMP関節伸展で緊張する」は誤り → MP屈曲で緊張する(緊張するのが伸展位なのはPIP)。
「手掌の皮膚は手背の皮膚に比べ伸展性に富む」も誤り → 乏しい(手背のほうが富む)。
「鉤形握りは母指と他の指の対立運動により可能となる」も誤り → 母指を使わない握りで対立は不要。
「手のアーチは横アーチのみ」も誤り → 横(近位・遠位)+縦+斜のアーチからなる。
「手関節背屈に長母指外転筋が作用する」は誤り → 長母指外転筋は母指外転と手関節橈屈。背屈は長・短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋。
「橈屈の可動域は回内位で大きい」は誤り → 回外位で大きい。
「PIP関節の側副靱帯は伸展位で弛緩」は誤り → 伸展位で緊張・屈曲位で弛緩。
「対立運動の横アーチ変化に第2CM関節が関与」は誤り → 第5CM関節が主役。
| 筋 | 作用 | 神経 |
|---|---|---|
| 浅指屈筋 | PIP関節屈曲(中節骨に停止) | 正中神経 |
| 深指屈筋 | DIP関節屈曲(末節骨に停止) | 正中・尺骨神経 |
| 総指伸筋 | MP関節伸展 | 橈骨神経 |
| 虫様筋 | MP屈曲+PIP・DIP伸展 | 正中・尺骨神経 |
| 背側骨間筋 | 指の外転(DAB)+MP屈曲・IP伸展 | 尺骨神経 |
| 掌側骨間筋 | 指の内転(PAD)+MP屈曲・IP伸展 | 尺骨神経 |
| 短小指屈筋 | 小指MP屈曲 | 尺骨神経 |
| 小指外転筋 | 小指外転 | 尺骨神経 |
| 短母指伸筋 | 母指MP伸展 | 橈骨神経 |
| 長母指伸筋 | 母指IP伸展 | 橈骨神経 |
| 短母指屈筋 | 母指MP屈曲 | 正中・尺骨神経 |
| 母指内転筋 | 母指を手掌面で示指へ内転 | 尺骨神経 |
| 短母指外転筋・母指対立筋 | 母指掌側外転・対立 | 正中神経 |
暗記の軸は停止部から作用関節を導くこと。中節骨停止=PIP屈曲(浅指屈筋)/末節骨停止=DIP屈曲(深指屈筋)。母指は短母指伸筋=MP・長母指伸筋=IP。
骨間筋はDAB=Dorsal ABduct(背側=外転)/PAD=Palmar ADduct(掌側=内転)。外転・内転はいずれも中指を基準にした遠近で定義する。
「虫様筋はMP関節伸展」は誤り → MP屈曲+IP伸展。中指MP伸展を担うのは総指伸筋。
「掌側骨間筋はMP伸展」も誤り → 内転+MP屈曲・IP伸展。「背側骨間筋はPIP屈曲」も誤り → 外転+MP屈曲・IP伸展。
「浅指屈筋はDIP屈曲」は誤り → PIP屈曲。「短母指伸筋はIP伸展」も誤り → MP伸展。
| 検査する運動 | 抵抗を加える位置と方向 |
|---|---|
| 手関節背屈 | 手背(中手骨遠位)に掌屈方向 |
| 母指MP屈曲 | 母指基節骨に伸展方向 |
| 肩関節外旋 | 前腕遠位に内旋方向 |
| 肘関節伸展 | 前腕遠位に屈曲方向 |
| 肩甲骨下制・内転(僧帽筋下部) | 肩甲骨内側縁〜下角付近 |
| 筋 | 段階3以上の肢位 | 段階2(重力除去) |
|---|---|---|
| 肩関節屈曲 | 座位・前腕回内(中間)位 | 背臥位 |
| 肩外旋筋群(棘下筋・小円筋) | 腹臥位・肩外転90°/肘屈曲90°から外旋 | 腹臥位 |
| 肩甲下筋(内旋) | 腹臥位・肩外転90°/肘屈曲90°から内旋 | 腹臥位 |
| 前鋸筋 | 座位で上肢を前方挙上し肩甲骨を前方突出、肩甲骨下角部に抵抗 | 座位(前方リーチ) |
| 菱形筋 | 腹臥位・肩甲骨内転+下方回旋 | 腹臥位(側臥位ではない) |
| 棘上筋(外転初動) | 座位で外転に抵抗 | 座位など(腹臥位ではない) |
| 大胸筋 | 背臥位で肩関節水平内転 | — |
段階3で肩屈曲を指示したときに肘が屈曲する代償の原因筋=上腕二頭筋(肩屈曲と肘屈曲の両方に働くため)。ほかに肩甲骨挙上(僧帽筋上部)・体幹後傾も代償として排除する。
MMTの図問題は肢位+運動方向+抵抗位置の3点で筋を特定する。
| レベル | 新たに可能になる動作(キー筋) |
|---|---|
| C5 | 肩外転・肘屈曲・前腕回外(三角筋・上腕二頭筋・回外筋) |
| C6 | 手関節背屈(長橈側手根伸筋)=テノデーシス把持、前腕回内(円回内筋) |
| C7 | 肘伸展(上腕三頭筋)・指伸展・尺側手根伸筋 |
| C8 | 手指屈曲(深指屈筋=DIP屈曲) |
| C8〜T1 | 手内在筋(小指外転・母指内転) |
C5残存で「肘伸展・手関節背屈・指伸展ができる」は誤り → いずれもC6以下。C6残存で「小指外転・母指内転・中指DIP屈曲ができる」も誤り → C8〜T1。
| 場面 | 要点 |
|---|---|
| 熱傷の抗拘縮肢位 | 原則=瘢痕が拘縮していく方向と逆に保持する(瘢痕は屈曲・内転方向へ縮む)。頸部前面=軽度伸展/腋窩・肩=外転位(約90°)/肘・前腕=伸展・回外〜中間位/手=MP屈曲・IP伸展・母指外転/体幹=伸展/股=伸展・外転/膝=伸展/足=背屈0°(下垂足予防) |
| 松葉杖歩行 | 体重支持=上腕三頭筋(肘伸展)/脇当ての固定=大胸筋(上腕内転)/握り=手指屈筋群/手関節の固定=手関節伸筋群。腋窩を圧迫すると橈骨神経麻痺 |
| 肩ROM制限とADL | 結髪動作(後頭部へ手を回す)=屈曲+外転+外旋/結帯動作(背中で手を組む・エプロンの紐)=内旋+伸展。肩関節周囲炎(五十肩)は外旋・外転の制限が最も強いので結髪動作が最初に障害される。洗顔・歯磨き・爪切りは口元〜体幹前面の作業で屈曲90〜100°あれば可能、靴下の着脱は前下方リーチで肩の挙上も外旋も要さないため、いずれも制限例でも遂行できる |
| 早産児のポジショニング | 屈曲・正中位指向=肩甲帯前方突出位・股関節内外転中間位。頭部/体幹伸展位・肩外転位は伸展パターンを助長し不適 |
| 上肢の動脈触診 | 橈骨動脈=手関節掌側の橈側/上腕動脈=肘窩の上腕二頭筋腱の内側/鎖骨下動脈=鎖骨上窩(下肢では足背動脈=第1・2中足骨間、長母指伸筋腱の外側/膝窩動脈=膝窩(膝裏)の深部で、膝を軽度屈曲させて深く押すと触れる/後脛骨動脈=内果の後方) |
熱傷で「前腕を最大回内位に保持」は誤り → 回外〜中間位。「頸部中間位」も不十分 → 軽度伸展位。「体幹軽度屈曲位」も誤り → 伸展位。上肢・体幹の熱傷で起立歩行や筋力増強を一律禁止するのも誤り(下肢機能は保たれるので早期離床が原則)。ただし植皮術後の早期に植皮部を圧迫するsqueezingは生着を妨げるため行わない。
アームスリングで「前腕回外位」「手関節掌屈位」「手部を肘より低く」はいずれも誤り。