第6章|体幹・姿勢と重心

運動学 第6章

6-1 脊柱の構造と運動

  • 椎骨:頸椎7・胸椎12・腰椎5・仙椎5(癒合)・尾椎
  • 生理的弯曲:頸椎前弯・胸椎後弯・腰椎前弯・仙椎後弯(一次弯曲=胸・仙、二次弯曲=頸・腰)
  • 運動:屈曲・伸展・側屈・回旋
  • 頸椎:環椎後頭関節=屈伸(うなずき)環軸関節=回旋(頸部回旋の約半分)
  • 回旋は胸椎で大きく腰椎では小さい(椎間関節面の向きによる)

「腰椎は回旋可動域が大きい」は誤り → 腰椎の回旋は小さく、回旋は胸椎で大きい。頸部の回旋の主役は環軸関節

6-2 姿勢と重心

立位の重心線(矢状面)

  • おおよそ 乳様突起 → 肩峰 → 大転子 → 膝関節(膝蓋骨後方)のやや前方 → 外果の前方 を通る
  • 身体重心(COG)は立位で第2仙椎の高さあたり

安定性の条件

  • 支持基底面(BOS)が広いほど、重心が低いほど、重心線がBOSの中央に近いほど安定

姿勢制御戦略

  • 足関節戦略:小さな動揺に対し足関節を軸に制御
  • 股関節戦略:大きな動揺に対し股関節で制御
  • ステッピング戦略:踏み出して支持基底面を移す
  • 姿勢の情報源:視覚・前庭・体性感覚

「重心線は膝関節の後方を通る」は誤り → 膝蓋骨後方=関節のやや前方を通る(膝が伸展位で保たれる)。「支持基底面が狭いほど安定」も誤り → 広いほど安定

6-3 骨盤・体幹の筋

  • 骨盤の前傾(腸腰筋・脊柱起立筋)/後傾(腹筋群・大殿筋・ハムストリング)
  • インナーユニット:腹横筋・多裂筋・横隔膜・骨盤底筋群が協調して腹圧を高め、体幹を安定させる