第4章|難聴の分類と特徴
対応過去問 約20問 / 難易度 ★★★☆☆
難聴の分類
難聴の種類
| 種類 | 障害部位 | 特徴 |
| 伝音難聴 | 外耳・中耳 | 気骨導差あり。最大損失は約60dB |
| 感音難聴 | 内耳・後迷路 | 気骨導差なし(骨導も低下) |
| 混合性難聴 | 両方 | 気骨導差あり+骨導も低下 |
後迷路性難聴の特徴
- 気骨導差はない(内耳性と同様)
- 語音明瞭度が著しく低下する
- 補充現象は認められない(内耳性難聴では陽性)
- 耳音響放射は正常(外有毛細胞は正常)
- 聴性脳幹反応(ABR)が異常(内耳性では比較的正常)
「後迷路性難聴では気骨導差が大きい」は誤り。気骨導差はない。
「後迷路性難聴では語音明瞭度が高い」は誤り。著しく低下する。
「後迷路性難聴では耳音響放射が障害される」は誤り。正常。
「後迷路性難聴ではABRは正常」は誤り。異常を示す。
内耳性難聴と後迷路性難聴の鑑別
| 所見 | 内耳性難聴 | 後迷路性難聴 |
| 気骨導差 | なし | なし |
| 補充現象 | 陽性 | 陰性 |
| 語音明瞭度 | 低下(軽〜中等度) | 著しく低下 |
| 耳音響放射 | 低下・消失 | 正常 |
| ABR | 比較的正常 | 異常 |
中枢性聴覚障害の特徴
- 語音明瞭度の著しい低下(純音聴力は正常〜軽度低下でも不釣り合いに低い)
- 騒音下での聞き取りが著しく低下する
- 環境音より言語音の認識が低下する
- プロソディの聴取は比較的保たれる
- 純音聴力検査で気骨導差は生じない
「中枢性聴覚障害で気導骨導差を生じる」は誤り。気骨導差は生じない。