発話特徴抽出検査
評価項目
含まれる評価項目:
- 声質(粗糙性・気息性・努力性など)
- 話し方(発話の特徴)
- 話す速さ・速さの変動
- 共鳴・構音(開鼻声・子音の歪みなど)
- 声のふるえ
- 異常度(5段階評価)
- 声の高さ・大きさ・変動
- 声の翻転(ピッチブレーク)
含まれない評価項目:
- 発話量(どれだけ話したか)
- 声の持続時間(最長発声持続時間はFDTなど別検査)
録音音声で評価できないもの
録音で評価不可:
- 声の大きさの程度(音圧計が必要)
- 随伴症状(身体の動き)
録音で評価可能:
- 声の高さの程度・変動
- 声の翻転
- 声の大きさの変動(相対的変化は可)
- 声のふるえ
「声の大きさの程度」は録音だけでは客観的評価が困難。「声の持続時間」は発話特徴抽出検査の項目ではない。
発話特徴抽出検査の形式
- 聴覚心理的検査
- 順序尺度を用いる
- 異常度は5段階で評価
- 声の大きさは直接観察(録音音声での評価は不十分)
その他の評価
失調性構音障害の評価指標
有用な指標:
- 発話速度
- 発話明瞭度
- 舌交互運動(DDK)
- 最長発声持続時間
有用でない指標:声門下圧(失調性の本質的障害と直接関連しない)
運動障害性構音障害と器質性構音障害の鑑別
鑑別に用いる検査:視診・筋電図・反射検査・随意運動検査
鑑別に用いない:CADL(実用コミュニケーション能力検査)——コミュニケーション機能の評価であり鑑別診断には使わない
運動障害性構音障害の特徴(発語失行との鑑別)
| 特徴 | 運動障害性構音障害 | 発語失行 |
| 誤りの一貫性 | 一貫性あり | 不一貫 |
| 音の探索行動 | なし | あり |
| 自己修正の試み | なし | あり |
| 障害の本質 | 構音器官の運動機能低下 | 構音運動プログラミングの障害 |