第3章|訓練法

対応過去問 17問 / 難易度 ★★★★☆

各タイプの訓練法

弛緩性構音障害の訓練

  • 筋力強化訓練(筋力低下への直接介入)
  • 舌抵抗訓練
  • プッシング法(声門閉鎖強化)
  • 鼻咽腔閉鎖機能改善訓練

痙性構音障害の訓練

筋緊張を抑制・低下させる介入が基本:

適切な訓練(=抑制系の手技):

  • 持続的伸長(ストレッチ)——ゆっくり伸ばして緊張を抑制
  • バイブレーション(持続的振動で緊張を低下)
  • 筋のリラクゼーション
  • 温熱・ゆっくりした他動運動
  • 呼吸と発声の協調
  • 下顎と舌の分離運動

痙性構音障害に不適切(=促通系の手技):

  • アイシング(短時間の寒冷刺激)——筋を促通する手技で、低緊張向け。痙性には不適
  • プッシング法(声門・筋緊張をさらに高める→痙性には禁忌)
  • タッピング(軽打で筋活動を促通する刺激)
  • 圧迫刺激(筋紡錘を刺激し緊張を高める)
  • 速い他動運動

筋緊張への手技は方向で整理する。
緊張を高める(促通=低緊張・弛緩性向け)=圧迫刺激・タッピング・短時間アイシング・速い他動運動・プッシング法。
緊張を下げる(抑制=痙性向け)=持続的伸長・持続的バイブレーション・温熱・ゆっくりした他動運動。
痙性には抑制系だけを選ぶ。アイシングを「冷やす=緩む」と直感で選ばないこと——寒冷刺激は促通目的で用いる。

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この章の続きで扱う内容
  • 発話速度調整の訓練法
  • 鼻咽腔閉鎖機能不全への訓練・装具
  • 症状の現れ方から訓練を選ぶ
  • 発話明瞭度改善のアプローチ