第5章|気管切開・カニューレ

対応過去問 10問 / 難易度 ★★★☆☆

5-1 気管切開カニューレの管理

気管切開が嚥下に与える影響

  • 声門下圧が低下する
  • 喉頭挙上が制限される
  • 痰の喀出力が低下する
  • カフによる頸部食道圧迫が生じる
  • 吸痰による嘔吐反射誘発

「気管切開で喉頭の感覚が鋭敏になる」は誤り(感覚が低下する)。
「カフ付きカニューレは飲食物の誤嚥を防止できる」は誤り(完全には防止できない)。
「気管切開で喉頭閉鎖時に声門下圧を陽圧に維持できない」は正しい。

カフ脱気と摂食訓練

  • 直接訓練時:カフ圧を下げて(脱気して)行う
  • 脱気の問題:唾液の下気道流入リスク(→吸引準備が必要)
  • 側孔付きカニューレ:発声が可能になる
  • 一方弁(スピーキングバルブ):発声を促進・嚥下機能改善に有用

「嚥下障害患者には側孔のあるカニューレを避ける」は誤り(側孔付きを積極利用)。
「嚥下障害患者には一方弁装着を避ける」は誤り(有用)。
「直接訓練はカフ圧を上げてから行う」は誤り(カフ脱気して行う)。

気管吸引の原則

  • 清潔操作で行う
  • 1回の吸引時間は10〜15秒以内(できるだけ短く。30秒以上は明らかに過長)
  • 吸引圧は100〜150mmHg程度(-100〜-150mmHg。500mmHg以上は過大)
  • 吸引チューブの挿入深度は適切に(30cm以上は過大)

喉頭気管分離術後の吸痰

永久気管孔から行う(経鼻・経口は不可)