第3章|文法・構文・音韻意識の発達

2語文・構文発達・音韻意識・読み書きの関係 / 難易度 ★★★★☆

3-1 2語文と文法の発達

語連鎖(2語文)の特徴

  • 表出語彙が約50語を超えると出現
  • 意味関係がある(ランダムではない)
  • 形容詞も使用される
  • 助詞の使用は不完全(誤用が多い)
  • 同じ語連鎖でも異なる意味関係を持つものがある
  • 「2語文では助詞を正確に使用する」→ 誤り(第17回)
  • 「2語文の表出語彙は約200語を超えたとき」→ 誤り(50語)(第17回)
  • 「同じ語連鎖でも異なる意味関係を持つものがある」→ 正しい(第17回)

構文発達の順序

時期特徴
1歳後半〜2歳半2語連鎖の出現
2歳代語形態変化の出現
2〜3歳助詞「が」「は」の出現
2歳半〜3歳半名詞+格助詞+動詞の復唱の安定
4〜5歳助詞方略での構文理解
「助詞方略での構文理解→3〜4歳」→ 誤り4〜5歳)(第22回)
助詞方略とは「リンゴがゾウを食べた」という文でリンゴを主語(食べる側)と判断する方略

3-2 音韻意識の発達

音韻意識とは
語が音韻単位(音節・モーラ・音素)から構成されることへの気づき

発達順序(難易度)

難 ←──────────────→ 易 逆唱 > 語中音抽出 > 語尾音抽出 > 語頭音抽出
時期できること
4歳後半語頭音抽出・モーラ分解
5歳前後語中音抽出
5〜6歳逆唱(リバーサル)・置き換え
6歳前後語尾音抽出
  • 「5歳前半までに3モーラ語の逆唱ができる」→ 誤り(5歳後半〜6歳)(第21回)
  • 「語の同定が可能であれば音韻意識が獲得される」→ 誤り(第21回)
  • 「幼児後期の音韻意識課題で最も難しい」→ 2モーラ語の逆唱(第24回)

音韻意識と読み書きの関係

音韻意識の発達はひらがな読みの習得の前提(第21回正答)
ひらがな読みの方略:非語彙処理(文字→音)→ 語彙処理(パターン認識)へ変更(小学校低学年期)

音韻意識と関連する遊び

音韻意識と最も関連する遊び → かるた(語頭音・語尾音の意識が必要)(第27回)

引っかけ対策:2語文 vs 3語文の語彙数

語連鎖の段階目安となる語彙数よく出る引っかけ
2語文の出現約50語「200語」は誤り
3語文の出現約200語

確認問題

Q1. 2語文が出現するのは表出語彙が約何語を超えたときか。
Q2. 助詞方略での構文理解が発達するのは何歳ころか。
Q3. 音韻意識の発達で最も難しい課題はどれか:①語頭音抽出 ②語尾音抽出 ③語中音抽出 ④逆唱(リバーサル)
Q4. 音韻意識と最も関連する遊びはどれか:①積み木 ②かるた ③絵本の読み聞かせ ④ごっこ遊び
Q5. ひらがな読みの方略は小学校低学年期にどのように変化するか。
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A1. 約50語
A2. 4〜5歳ころ(3〜4歳は誤り)
A3. ④ 逆唱(リバーサル)
A4. ② かるた
A5. 非語彙処理(逐字読み)から語彙処理(全体認識)へ変更される
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